ホワイト・バイクス、リッチエナジー社の整理とストレイCEOの破産を申請へ?
リッチエナジーをロゴの不正使用により提訴し、裁判の結果勝訴したホワイト・バイクスは、訴訟費用を回収するための策を検討していることが明らかになり、ハースへのスポンサー問題はますます混迷の度合いが深まっている。
Halo detail of a Haas F1 Team VF-19
Simon Galloway / Motorsport Images
今年の5月、イギリスの自転車メーカーであるホワイト・バイクス(ATBセールス社)は、ハースF1チームのタイトルスポンサーであるリッチエナジー社、同社のCEOであるウイリアム・ストレイ、そしてロゴデザインを担当したStaxowebの3者を相手取り、ロゴの使用に関する訴訟に勝訴。裁判所は敗訴した3者に対し、7月11日までに合計3万5416ポンド(約480万円)の訴訟費用を支払うように命じていた。
しかしこの支払いは履行されなかったため、ホワイト・バイクスはその対抗措置を取ることを示唆。資金を保全するために、リッチエナジー社とStaxowebの整理およびストレイCEOの破産を申請することも辞さないとの姿勢を見せた。
ホワイト・バイクスは、次のように声明で述べている。
「2019年6月27日、ロンドンの高等裁判所は、被告であるリッチエナジー社、ウイリアム・ストレイ、Staxowebに対していくつかの命令を出した。その命令のひとつは、2019年7月11日までに、ホワイト(ATBセールス社)に対し合計3万5416ポンドを支払わなければならないというものだった」
「被告は、いかなる費用も支払うことができなかった。各被告は、かかる費用の全額について、共同で支払う責任を負っている」
「ATBセールスは、この費用を回収するために、適切な処置を講じることを余儀なくされる。これにはリッチエナジーとStaxowebの整理、ストレイ氏の破産を裁判所に申請することも含まれる可能性がある」
この支払い期日の前日には、ストレイCEOはリッチエナジーのツイッターアカウントを通じて、ハースF1チームへのスポンサーシップ契約を終了させることを表明した。しかしその後、リッチエナジーの他の株主は、ストレイCEOの主張に異議を申し立てることになった。ただストレイもこれに反論し、株主を”クーデター”を試みたとして非難した。
リッチエナジーのツイッターアカウントは、今もストレイの管理下に置かれていると見られるが、騒動の後にも度々ツイートを投稿。その中には、ストレイを追放しようとしていたリッチエナジーの株主のひとりであるネヴィル・ウェストンに宛てた、ハースF1チームの弁護士であるジェレミー・コートニー-スタンプの署名入りの書簡を公開したものもあった。
その書簡の内容は、まだストレイがリッチエナジー社を支配していることを裏付ける内容であった。その中でコートニー-スタンプは、次のように語っている。
「ストレイ氏が同社の取締役を退任し、新しいCEOが正式に選任されたという明確かつ明白な確証があった場合、ハースはリッチエナジーの新しい経営陣と取引するだろう」
「あなた方がどのようにしてストレイ氏による会社の支配権に取り組むのか、我々は少々戸惑っている」
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