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風に敏感なマシンがラッセルのスピンを引き起こした訳ではない? 「彼は少しプッシュし過ぎた」とウイリアムズ

ウイリアムズF1チームは、オランダGPでのジョージ・ラッセルのクラッシュについて、ターン13で吹いた突風にマシンが敏感に反応したことが原因ではないと語った。

George Russell, Williams FW43B crash

写真:: Erik Junius

 ウイリアムズのジョージ・ラッセルとニコラス・ラティフィは、F1オランダGPの予選で好調な走りを見せていたが、最終的には2台共Q2でクラッシュしてしまったこともあり、Q3進出はならなかった。

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 ラッセルはQ2のセッション終盤、高速のターン13に進入する際にオーバーステアが出てしまい、リヤの挙動が乱れた結果コースオフ。リヤ部分からバリアに軽く接触した。

 このスピンに関しては、ウイリアムズFW43Bが風に敏感なために起こったアクシデントではないかという憶測が流れた。しかし、ウイリアムズの車両パフォーマンス責任者であるデイブ・ロブソンはこれを否定した。

 ロブソンはmotorsport.comに対し、スピンの原因について次のように語っている。

「ターン13に関しては、1周の中で実質的に最後のコーナーと言えるが、シェルターのように周りを覆われた形になっており、風の影響はそれほど大きくない」

「正直なところ、ジョージはQ3に進出するために全力を尽くしていたところだったので、彼は少しプッシュし過ぎていたのだと思う」

 またラッセルのマシンはリヤサスペンションに軽微なダメージを受けていたようだが、ギヤボックスに関しては無事だったという。

 しかしながらロブソンは、ラッセルに続いてクラッシュしたラティフィのマシンに関しては比較的大きなダメージを受けていたことを明かした。

 ラティフィは、緩く左にステアリングを切った後右に切り込むターン8へ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)を横目に進入しようとした際、左フロントタイヤを芝生に落としてしまったようで、挙動を乱してスピンした後、アウト側のバリアに激しく衝突した。

 ラティフィのマシンのダメージの程度を確認したというロブソンは次のように語っていた。

「(ダメージは)かなり広範囲に渡っている。交換が必要な部品がたくさん出てくるだろう」

「ギヤボックスに関しても確認をして、早いうちに諸々の判断をしたい。フロントウイング、リヤウイング 、フロアなど、空力パーツに関しては大きなダメージを負っている」

「リヤサスペンションも両側とも損傷している。ただこれらのパーツは、同じコンポーネントを置き換えるだけで済むと思う」

「これらは全てペナルティ無しで対処できる。あとはギヤボックス次第だが、パワーユニットも問題なさそうだ」

 ラティフィがクラッシュした時点でQ2は1分半ほど時間が残されていたが、結局赤旗が掲示された後は再開されることなく終了。ラッセルは11番手、ラティフィは14番手で予選を終える形となった。

 ロブソンは次のように述べている。

「我々はFP3から勢いがあっただけに、どちらのマシンも実力を反映したタイムをQ2で出せなかったのは残念だ」

「今日(予選日)のマシンは昨日よりも良くなっていたので、我々はドライバーがタイヤの準備を最大限できるような走行プランを組んでいた」

 

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