メルセデス代表、レースディレクターへの無線に反省「ロビー活動や圧力をかけたりすべきではない」

メルセデスのトト・ウルフ代表は、F1チーム代表がFIAレースディレクターと無線で通信することを認めるべきではないという意見に同意している。

メルセデス代表、レースディレクターへの無線に反省「ロビー活動や圧力をかけたりすべきではない」

 F1では伝統的に、レースコントロールと通信する必要が生じた場合、各チームのスポーティングディレクターが無線を担当していた。だが今季は何度か、チーム代表がレースディレクターに圧力をかけるような無線が国際映像で放送されている。

 今季、F1とFIAはファンの理解を深め、放送をより面白くするために、チームとF1レースディレクターであるマイケル・マシとの無線を一部放送することに合意した。

 しかし、メルセデスとレッドブルが激しいタイトル争いを展開し、シーズンが進むにつれて両者がヒートアップ。レースコントロールとの無線もスポーティングディレクターではなく、チーム代表のウルフとクリスチャン・ホーナーがレースディレクターに直接主張を伝えるようになった。

 特に最終戦アブダビGPではそれが顕著だった。ウルフはアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)がコース上でストップした際、セーフティカーを導入しないように求めた他、レース終盤にセーフティカーが出動した時は、両チーム代表がレースコントロールに激しく主張をぶつけていた。

 レース後、F1マネージングディレクターのロス・ブラウンは、チーム代表がレースコントロールへの無線チャンネルを使用することは許可されなくなるだろうと示唆した。

 ウルフはmotorsport.comの取材で、ブラウンと同じ考えを持っているかと尋ねられ、「ロスに同意する」と答えた。

「しかし、我々は透明性とファンのためのエンターテインメントを目的として、より多くのチャンネルを放送するという意思決定に加わってきたのだから、ロスにも私にも責任がある」

「(無線の)インカムで起こっていることがあまりにも多いので、マシンが故障しているのか、戦略について話し合っているのか、といった小さなドラマをファンに少しでも知ってもらうことは良いことだと思う。でも、やりすぎてしまったと思う」

「クリスチャンもそうだ。レースディレクターと直接話す機会を与えられていたのに、チームの利益のために激しく戦って、全員がやり過ぎてしまった」

「チーム代表からのプレッシャーで、レースディレクターの仕事がやりづらくなってしまったのは、確かに今年の失敗のひとつだ」

 ウルフは、チーム代表がレースディレクターと話すことを禁止するだけでなく、スポーティングディレクターができることにも制限を設けるべきであると提案した。

「チーム代表はレースディレクターに直接話すべきではなく、スポーティングディレクターが話すべきだと思う。さらに一歩進んで、スポーティングディレクターもレースディレクターに働きかけたり、圧力をかけたりすべきではないと思う」

「レースディレクターやその同僚が気づかなかったかもしれない状況を指摘することはあっても、ロビー活動をしたり、圧力をかけたりすべきではないんだ」

 
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