マイアミは予報通り雨。ウエットコンディションで荒れたレースをミニが制す。宮田莉朋は6位……しかし多くの審議対象残る|FIA F2マイアミ フィーチャーレース
FIA F2のマイアミ戦フィーチャーレースは、ガブリエル・ミニが優勝。ただ多くの審議対象が残っており、順位に変動が出る可能性が大いにある。
FIA F2のマイアミ戦フィーチャーレースが行なわれ、ガブリエル・ミニ(MPモータースポーツ)が優勝。宮田莉朋(ハイテック)は6位だった。ただ多くの事象がレース後の審議対象となっているため、最終結果は大きく変わるかもしれない。
予報通り、5月3日(日)のマイアミは雨。ウエットコンディションでFIA F2フィーチャーレースのスタート時刻を迎えた。気温23度、路面温度は27度。セーフティカー(SC)先導でのフォーメーションラップということになった。路面こそ濡れているものの、雨粒は落ちてきていない……そんな状況でのレーススタートであった。
ただ路面の水の量は多く、SC先導でのフォーメーションラップは2周。ドライバーからは「グリップは問題ないけど、視界が悪いね」という無線も飛んだ。
レースはスタンディングスタート。ポールポジションのクシュ・マイニ(ARTグランプリ)がホールショットを決めると、3番グリッドのマティアス・ステンショーン(ローディン)が1コーナーをオーバーランしながら2番手に浮上した。しかしステンショーンは、フォーメーションラップ開始前にチームスタッフがグリッドから離れるのが遅れたため、ストップ&ゴーのペナルティが科された。
なお後方では、スプリントレース勝者のニコラ・ツォロフ(カンポス)がタサナポール・イントラフヴァサック(ARTグランプリ)に追突されてスピンし、コース上にストップ。これでSC出動が宣言された。
ピットレーン出口の手前で事故車両が停まっいたため、各ドライバーにはピットレーンを通過するように指示が飛んだ。しかし先頭のマイニと3番手のラファエル・カマラ(インヴィクタ)は、通常通りコースを走行してしまう。また他にも複数のマシンが、ピットレーン入り口に事前の指示通り進入せず、混乱した状況となった。これらについては、レース後に審議が行なわれることになった。
4周目からレース再開。ステンショーンはここでピットインし、ペナルティを消化した。
レース再開後にまたしても事故が。オリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ)が再スタート時の最終コーナーでコントロールを乱し、アウト側のウォールに激突してしまったのだ。ゲーテはこれでマシンを壊し、制御が効かないままタイヤバリヤに突っ込んでリタイア。またメインストレートにはゲーテのマシンのパーツが散乱してしまったため、バーチャル・セーフティカーが宣言された。
レースが再開されると、2番手カマラにチームメイトのジョシュア・デュルクセンがプレッシャーをかけた。また5番手ガブエリエル・ミニ(MPモータースポーツ)にもディノ・ベガノビッチ(DAMS)が襲い掛かり、体勢を崩しながらもオーバーテイクを成功させた。
カマラが後続を抑えたことで、マイニはひとり旅。2番手以下に5秒もの大差をつけた。しかし10周目、アレックス・ダン(ローディン)がクラッシュしたことで、またもセーフティカー出動。マイニやカマラなど多くのマシンが、ここでピットインしてタイヤを交換することを選択した。一方でデュルクセンはステイアウトを選択し、首位に立った。デュルクセンはチームメイトの真後ろを走っていたため、ダブルピットストップしにくい状況でもあった。
なおマイニは、タイヤ交換を終えた後に後続のマシンが通過するのを待たねばならず、カマラらに先行を許すことになった。
14周目からレース再開。デュルクセンの後方には、同じくピットストップを行わなかったコルトン・ハータ(ハイテック)、ジョン・ベネット(トライデント)が続き、その後方にはタイヤ交換組最上位のカマラがつけた。
デュルクセンが快調に飛ばしていく中、ターン17で今度は3台が絡む事故が発生。ステンショーンに、ニコラス・バローネ(VAR)が追突してしまったのだ。これでまたしてもSC出動。ここでは先ほどステイアウトを選択したドライバーもタイヤを交換。結果的にデュルクセンは12番手まで順位を下げる結果となった。
カマラが先頭に立ち、17周目からレース再開。ベガノビッチがこれを追った。
そんな中17周目、またしてもVSCが宣言される。キアン・シールズ(AIXレーシング)がスピンした際にエンジンを停めてしまい、コース脇にマシンがストップしたのだ。結局撤去時の安全を確保するため、このVSCはSCに変更された。
なおベネットはこのタイミングでドライタイヤに交換するという賭けに出た。しかしまだコース上にドライのラインはできておらず、さすがに時期尚早。スピンを喫してしまい、早々にピットに帰還しウエットタイヤに戻した。
22周目からレース再開。ただ既にタイムレースになっており、レースが再開したタイミングで残り時間は5分を切っていた。
必死に逃げるカマラと、それを追うベガノビッチ。気がつけば宮田莉朋(ハイテック)も6番手まで上がっていた。
23周目のターン17では、先頭の2台がオーバーラン。うまくコースに戻ったベガノビッチがついに首位に立った。ただカマラも諦めず、24周目のターン1でベガノビッチのインを差し返す。これでまたも2台揃ってオーバーランとなり、この隙を突いてミニが2番手に浮上。ミニはさらにその後ベガノビッチも抜いて最終ラップに突入した。
ベガノビッチはなんとかやり返そうと隙を狙うが、それは叶わず。ミニが逃げ切ってトップチェッカーを受けた。ミニにとっては嬉しいF2初優勝である。
2位にはベガノビッチ、3位にはカマラが入った。宮田莉朋は結局6番手でのフィニッシュとなった。
ただ多くの事象がレース後の審議対象となっている。3位カマラと5位マイニは、セーフティカー中に指示に従わずにコースを走ったため、また宮田もピットストップ時のアンセーフリリースの疑いで審議対象となっている。
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