“ウェーバー師匠”の指導の下、F3王者に成長。豪州期待のピアストリをリカルドが称賛
ダニエル・リカルドは、同郷のFIA F3王者であるオスカー・ピアストリを高く評価し、彼のようにオーストラリア人ドライバーが活躍することは喜ばしいことだとコメントした。
Oscar Piastri, Prema Racing celebrates on the podium with the trophy
Mark Sutton / Motorsport Images
2020年シーズンのFIA F3でチャンピオンに輝いたのは、オーストラリア・メルボルン出身の19歳、オスカー・ピアストリだ。ピアストリはチームメイトのローガン・サージェント、そしてARTグランプリのテオ・プルシェールと最終戦までもつれるタイトル争いを演じ、見事王者となった。
ピアストリは2019年のフォーミュラ・ルノー・ユーロカップでチャンピオンを獲得すると、ルノー育成ドライバーに選出された。そしてFIA F3にステップアップして1年目でタイトルをもぎとった。ルノー育成のF1昇格に向けた争いは、現時点ではFIA F2を戦うクリスチャン・ルンガーや周冠宇が優勢に見えるものの、ピアストリは来季彼らと同じ土俵で戦う可能性が高く、来季から“アルピーヌ”に改称されるF1チームの将来のドライバー候補として注目されている。
またピアストリには、同郷の元F1ドライバーであるマーク・ウェーバーがマネジメントについている。ウェーバーは彼の“メンター(師匠)”として指導をしている立場だ。
このように大きな期待を背負っているピアストリだが、現役唯一のオーストラリア人ドライバーであるルノーのダニエル・リカルドは、ピアストリの今季の活躍を見守ってきたといい、その成長ぶりに目を細めた。
「こういうことが見られるのは本当に素晴らしいことだ」とリカルドは語った。
「オスカーとはオフシーズンにしか会えていない。僕たちはエンストン(ルノーの拠点のひとつ)にいて、その時に会った。彼はひとりの人間としていい子だなと感じた。常識もあって、手がかからないような印象だ。素晴らしいよね」
「走りの部分で言えば、彼のレース巧者ぶりに驚かされた。モンツァでは良い動きをいくつもしていたし、とても落ち着いているように見えた。予選は彼にとって最悪の部類に入る結果(12番手)だったと思うけど、レースでは冷静さを保っていて、離されずに走っていた(結果は3位)」
「だから彼は比較的プレッシャーに対処できる人間だと思う。彼はまだ若いから、すぐには完璧なドライバーになるとは思っていない。でも彼の活躍は本当に嬉しいね」
「オーストラリア人がこういう場所に戻ってきてくれて嬉しいよ。今年のF3には4人のオーストラリア人が参戦していたと思う。そのうちのひとりがチャンピオンになったことは本当に素晴らしいことだよ」
「マークが彼の面倒を見ていることは知っているし、きっと彼は良い指導をしてくれているはずだ。だからそれがこうやって実を結んだんだ。本当に喜ばしいことだ」
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