メルセデス、”Gen3”導入前にフォーミュラE撤退か。プライベーターとして参戦継続の可能性も残す?
motorsport.comの調べによると、メルセデスはフォーミュラEに第3世代マシン”Gen3”が導入される前に、シリーズから撤退することを決定したようだ。
写真:: Carl Bingham / Motorsport Images
motorsport.comの調べによると、メルセデスはフォーミュラEに第3世代マシン”Gen3”が導入される2022-2023年シーズンまでにシリーズから撤退することを決定したようだ。
メルセデスは、Gen3時代の参戦に向けてFIAとオプション契約こそ交わしたものの、フォーミュラE継続参戦を正式には表明していなかった。そしてメルセデスはオプション契約締結後に声明を発表し、「シリーズの構造に関する重要な詳細」の明確化を求めていると述べていた。
しかしダイムラー社の役員会での決定により、メルセデスのフォーミュラEからの撤退が決定されたようだ。
Stoffel Vandoorne, Mercedes-Benz EQ, EQ Silver Arrow 02
Photo by: Sam Bloxham / Motorsport Images
メルセデスのモータースポーツ担当責任者であるトト・ウルフはMotorsport.comに対し、Gen3に関して「ある決定が下された」ことを認めた。
「もしもメルセデスが撤退するとしたら……それに関して何か発表されたわけではないが、もちろん代替戦略を練る必要がある」
「我々がこのスポーツに参加しているのは、競争したりクルマでぐるぐる回ったりするのが好きだからだけではない」
「そのため、我々が行なうすべてのことと同様に、どんなプラットフォームに関しても、メルセデス・ベンツに何をもたらすことができるかという観点から、常に評価を行なっている」
「いわゆるマーケティング的な価値と、技術の移転というふたつが手を取り合っている必要がある」
「だからこそ、全ての活動が恒久的に評価され、それが本当にブランドの未来に貢献しているかどうかが問われるのだ」
メルセデスは2025年以降に発売する新型車を全て電気自動車にするという意欲的な計画を発表しているが、フォーミュラEからの撤退はそうした方針とは真逆の方向性に思える。
「これから何が決定されようとも、100%好きではないから撤退したいということではない」
「また、100%好きだから、いつまでもそこにいるということでもない。ニュアンスが違うんだ」
ウルフは、フォーミュラEの首脳陣が、この決定について認識していることについても認めた。
しかしパドックでの憶測によれば、ウルフが率いるプライベーターチームがメルセデス製のパワートレインを引き継ぎ、さらにスタッフも同チームで業務を続けることになる可能性もあるようだ。
ウルフも、かつてメルセデスのF1チームでニコ・ロズベルグのレースエンジニアを務めたトニー・ロスや、元ルノーF1のテクニカルディレクターであるニック・チェスターなど、最近チームに起用したスタッフを雇用を継続したいという願望があるということも認めた。
「我々は完全に機能するチームを手にしている。それはこのとても素晴らしいシリーズにおいて、誇りに思うことができるモノだ」
「我々はチームとシリーズに対して、ある程度の責任を負っている」
なお今回のニュースは、メルセデスのフォーミュラEでの2シーズン目最終レース直前に飛び込んできたモノ。同チームのドライバーであるニック・デ・フリーズは、ランキング首位でこの最終戦に挑むことになっている。
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