IMSA
LMDh車両の開発は、まるで苦行? トラブルの続発に、BMW「岩を転がして坂を登るようなモノ」
BMWのLMDhプロジェクトリーダーであるマウリツィオ・レスキウッタは、新型車両の開発は「石を転がして丘に登る」ようなものだと認めている。

Charles Bradley
編集: 2022/12/21 0:12
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

BMWのLMDhプロジェクトリーダーであるマウリツィオ・レスキウッタは、新型車両である『MハイブリッドV8』の開発は、トラブルが相次ぎ非常に困難だったと語った。
12月にデイトナで行なわれた、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTPクラスのグループテストの後、BMWのテストプログラムは走行時間の圧縮もあって非常にチャレンジングだったという。
セブリングで11月に行なわれた24時間の耐久テストでは、標準ハイブリッドシステムの電気モーターに関連するギヤボックスの問題や、テスト車両のエンジントラブルによって短縮されたためだ。
デイトナテストでは、初日に2台目のマシンのシャシー組み立てを終え、2日目になってようやく2台のマシンで走行することができた。
「1から10までのスケールで言うと、12か13くらいの急勾配だ」と、レウスキッタは語った。
「岩を転がして坂を上っているように感じることもあれば、時にはまた転がり落ちることもあるんだ!」
「我々は主に時間的な問題から、いくつかの大きな課題に直面している。白紙の状態から、最初のレース、それも24時間レースまで、わずか1年半しかなかったんだ」
「そのため、チームやパートナーには多くの課題があり、大変な作業となった。我々はGTチームやフォーミュラEチームを含む全員の頭脳を結集し、現在のBMW Mモータースポーツの優先事項であるこのプログラムに注力した」
BMW M Hybrid V8
Photo by: Charles Bradley
BMWのドライバーのうち6人がデイトナで走行し、1月のIMSA開幕戦ロレックス・デイトナ24時間レースに向けてマシンの信頼性を大幅に向上させた。
「我々にとって最大のチャレンジは、レースを完走することだ。レースで勝つことを考える前に、最後まで走りきらなければならない」
そうレウスキッタは語った。
「多くのトラブルが発生したのは普通のことだが、普通でないのは最初のレースが1月末なのに、7月にマシンをロールアウトさせるという時間的制約があることだ。多くの不測の事態が発生し、それに対応しなければならないのだ」
「デイトナで完走することで、それなりの結果を出したいと思っている」
#02 Chip Ganassi Racing Cadillac LMDh
Photo by: Charles Bradley
キャデラックも、デイトナテスト初日にマシンを組み立てていたメーカーのひとつだが、最終的には3台のシャシーを用意。2日目にはチップ・ガナッシ・レーシングとアクション・エクスプレスの両チームに分担して走らせた。
GMのスポーツカー・レーシング・マネージャーであるローラ・クラウザーは、「私たちはまだ山を登らなければならない」と話した。
「パーツの管理には苦労しています。特に3台体制になると、プライマリーやスペアの面で必要な品質を確保するのが大変です」
「そのうちの一部は、おそらくギリギリのところで切り抜けることができると思います。バックアップのためのバックアップがないため、リスクを負うことになるかもしれません」
「サプライチェーンと連携し取り組んでいますが、さらにクリスマスがあるとなると厄介です。この時期はいつも大変ですが、フルチームを編成して取り組んでいます」
関連ニュース:
- ホンダ・レーシングがF1で培った技術を注入。アキュラ、IMSA新投入のLMDh車両『ARX-06』の開発秘話を明かす
- コラム|耐久レースが迎えた転換期。IMSAテストで聞こえてきた新規定LMDh時代の“足音”
- BMW、F1復帰には”興味なし”と断言「我々が目指す電動化とは、F1はかけ離れすぎている」
- ポルシェ、2023年シーズンのWEC&IMSA参戦ドライバーラインナップを発表。強力布陣で耐久の頂点目指す
- ポルシェ、LMDhマシン『963』のカスタマー供給は4月以降に。サプライチェーンの問題で準備に遅れ








あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 親子参戦再び。ケビン・マグヌッセン、父ヤンと共にデイトナ24時間レース出場へ「父と一緒に伝説的なレースを走れるなんて!」
次の記事 おひとついかが? HPD、2022年用アキュラ『ARX-05 IMSA DPi』をオークションに出品……落札締め切り迫る
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Charles Bradley

ミカ・ハッキネンが生死を彷徨った30年前の大事故。速さは失わなかったが、短命F1キャリアのきっかけに「もう運試しはやめようと思った」
F1
F1 10 ヵ月前
ミカ・ハッキネンが生死を彷徨った30年前の大事故。速さは失わなかったが、短命F1キャリアのきっかけに「もう運試しはやめようと思った」

”空力の鬼才”の名は伊達じゃない! エイドリアン・ニューウェイが手掛けたF1マシン傑作選
F1
F1 2024/09/10
”空力の鬼才”の名は伊達じゃない! エイドリアン・ニューウェイが手掛けたF1マシン傑作選

目まぐるしく変わるアロー・マクラーレンのドライバー……悪評は全てパロウのせい? ブラウンCEOが指摘「あの契約問題で不当なレッテルがついた」
IndyCar
IndyCar 2024/07/30
目まぐるしく変わるアロー・マクラーレンのドライバー……悪評は全てパロウのせい? ブラウンCEOが指摘「あの契約問題で不当なレッテルがついた」
最新ニュース

好調だったはずのマクラーレンはなぜ4番手チームに成り下がったのか。「状況が一変した。データに異常もないのに」とステラ代表
F1
F1 F1
バーレーンGP
9 時間前
好調だったはずのマクラーレンはなぜ4番手チームに成り下がったのか。「状況が一変した。データに異常もないのに」とステラ代表

ラッセル痛恨……シンガポールGPグリッド降格決定で逆転タイトルに暗雲。ウルフ代表認める「残念だが」
F1
F1 F1
バーレーンGP
10 時間前
ラッセル痛恨……シンガポールGPグリッド降格決定で逆転タイトルに暗雲。ウルフ代表認める「残念だが」

日本から世界に挑戦……宮田莉朋、中村仁の2026年の評価をトヨタ加地ディレクターに訊く
F1
F1 F1 11 時間前
日本から世界に挑戦……宮田莉朋、中村仁の2026年の評価をトヨタ加地ディレクターに訊く

アロンソ、ダカールラリーへの再挑戦が2027年にも実現か? プロドライブから参戦の噂
Dakar
DAKR Dakar 12 時間前
アロンソ、ダカールラリーへの再挑戦が2027年にも実現か? プロドライブから参戦の噂
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録