インディ500の歴史に残る“新人ポールシッター”のシュバルツマン、まさかのピットレーンで終戦「本当に悲しい。来年こそ勝利目指す」
インディ500でポールポジションからスタートしながらも、ピットレーンでのアクシデントによりレースを終えたロバート・シュバルツマン。クルーの元で向かう中でマシンが全く止まらず、恐ろしい思いをしたという。
写真:: Geoff Miller / Motorsport Images via Getty Images
2025年のインディ500で、3度目のタイトルを狙う佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)や2位となった昨年のリベンジに燃えるパトリシオ・オワード(アロー・マクラーレン)らを抑えてポールポジションを獲得したのは、なんとルーキーのロバート・シュバルツマン(プレマ)だった。しかしそんな彼のレースも、ピットロードで儚くも終わってしまった。
シュバルツマンはかつてフェラーリの育成ドライバーとして、2019年のFIA F3でチャンピオン、2021年のFIA F2でランキング2位を獲得した実力者。F1のレギュラーシートを掴むには至っていないが、今季からはジュニアカテゴリー時代の古巣プレマからインディカー・シリーズに参戦している。
自身にとっても新規参戦のプレマにとっても1年目のシーズンということもあり、結果には繋がっていなかった今シーズンだが、大一番のインディ500でポールシッターに。インディ500の新人によるポールは、1983年のテオ・ファビ以来という快挙だった。
しかし、彼のインディ500初挑戦は最悪の形で幕を閉じた。
決勝レース87周目、13番手を走行中だったシュバルツマンはピットに向かったが、自身のボックス前で止まりきれずピットウォールに衝突。その際4人のクルーを巻き添えにしてしまった。
このアクシデントにより、シュバルツマンのマシンは深刻なダメージを受けてしまい、ここでレースを終えることに。リザルト上は29位という結果となった。中継局のFOX Sportsの情報によると、給油担当が右足を負傷し、自らの足でストレッチャーに乗り込んだ後、インフィールドのメディカルセンターに搬送されたという。
FOXのインタビューに応えたシュバルツマンはこのアクシデントについて、全くマシンが止まらず、自分にはなす術がなかったのだと説明した。
「イエローのタイミングでピットインしたんだけど、実はその時からブレーキに違和感があった。ピットレーンに低速で入っていく時点でね」
「普段はそんなことないんだけど、フロントタイヤが両方ロックしてしまった。ブレーキの問題なのか、タイヤが冷えていたせいなのか、自分でもわからなかった」
「自分のピットに向かう時も、無理はせずにかなりゆっくり進入したつもりだった。でもブレーキにちょっと触れただけでフロントが完全にロックしてしまい、真っ直ぐクルーに向かって突っ込んでしまった」
「ひとりだけ少し怪我をしてしまったけど、幸いにも誰も大怪我はしなかった。みんな無事で良かった。ブレーキを踏んだ瞬間、自分は完全にどうすることもできない状況だったから恐ろしかった。ブレーキが効かなかったんだ」
初出場ながら、8周のリードラップを記録したシュバルツマン。序盤のピットで順位を落としていたが、そこから13番手まで挽回していた矢先のアクシデントだった。
機械的なトラブルか、路面コンディションの影響か確かなことは分からないが、彼にとって初のインディ500はほろ苦いものとなった。
「僕としては本当に悲しいよ。予選ではすごくいい仕事をしたと思うからね」
「でも知っての通り、これがインディ500なんだ。このレースでは何が起きても不思議じゃない。(インタビュー時点で)すでに何人も有力ドライバーがリタイアしたり、後方に沈んでいたりしているからね」
「こういうこともある。これがインディだ。今回のことからしっかり学んで、来年は今度こそ勝利を目指して戦いたい」
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