カート世界選手権で起きた前代未聞の”バンパー投げつけ”事件。バトン&マッサ猛批判
FIA世界カート選手権のファイナルで、他車との接触によりリタイアしたルカ・コルベリは、接触相手に自車のバンパーを投げつけ、レース後には乱闘も引き起こした。これについては各方面から、批判の声が挙がっている。

10月4日(日)にイタリアのロナートで行なわれたFIA世界カート選手権。このレースに出場していたルカ・コルベリは、パオロ・イッポリトと接触した結果バリアにクラッシュし、リタイアを喫した。
ただ腹の虫がおさまらないコルベリは、走行を続けるイッポリトに対して自車のバンパーを投げつけ、さらにレース後のパルクフェルメでは乱闘を仕掛けた。この乱闘には複数の人物も加わり、大騒ぎとなった。
このふたつの事件は大いに注目され、SNSなどで拡散。様々な方面から、批判の声が挙がった。
2009年のF1王者であるジェンソン・バトンは、問題を起こしたコルベリに、生涯レース出場禁止という処分を下すべきだと語った。
「ルカ・コルベリは、今日行なわれたFIAカート世界選手権での愚かな行動により、彼のレースキャリアにおけるチャンスを、全てぶち壊してしまった」
バトンはそうSNSに書いている。そしてバトンは、コルベリの父親についても非難。何を隠そう、この事件が起きたサーキットはコルベリの父親が所有しているコースであり、レース後にはその父親もイッポリトを壁に突き飛ばしているのだ。
「彼の父親はこのサーキットを所有していて、そして相手を壁に押し付けるようにも見えた。この愚かなふたりを、生涯出場禁止にしてほしいと思う」
2017年の12月からFIAのカート委員会の会長を務めるマッサは、日曜日のレースに帯同。事件を目の当たりにした。その日のうちには何の発信もしなかったものの、翌月曜日にインスタグラムに投稿し、関係する各個人に対して、何らかの措置が取られると語った。
「これらの行動は、我々のスポーツでは受け入れられないモノだ。各個人は、彼らの行動の”結果”に直面することになるだろう」
コルベリはこの事件を引き起こしたとして、当該イベントからの失格が決定。また、事件の発端となった接触を引き起こしたイッポリトも、結果から除外処分を受けることになった。
FIAはこのレースで何が起きたのかを明らかにするために、すでに調査を開始している。彼らの声明にはこう記されている。
「FIAとACIは、イタリアのロナートで開催されたFIAカートKZ世界選手権で、ドライバー、チームメンバー、コース関係者が関わった憂慮すべき出来事について、深く懸念を抱いている。FIAは即座に、この事件の調査を開始した」
なおコルベリはこの事件について謝罪。自身のフェイスブックに、今後二度とレースに参戦することはないと語っている。
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