トヨタがワンツーでル・マン24時間レース4連覇を達成! 小林可夢偉の7号車が悲願の初制覇

第89回ル・マン24時間レースは、TOYOTA GAZOO RacingのGR010 HYBRIDがワンツーフィニッシュを達成。トヨタとしては4連覇、小林可夢偉がドライバーを務めるトヨタ7号車は悲願の初制覇となった。

トヨタがワンツーでル・マン24時間レース4連覇を達成! 小林可夢偉の7号車が悲願の初制覇

 2021年の第89回ル・マン24時間レースは、TOYOTA GAZOO Racingの7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組)が総合優勝を達成。トヨタとしては2018年の初制覇から4連覇を成し遂げた。

 小林のアタックでポールポジションを獲得したトヨタ7号車は、ウエットコンディションとなったレース序盤から危なげなくトップを快走。途中リヤタイヤがスローパンクチャーに見舞われるシーンや、コーナーで止まりきれずにオーバーランする場面もあったが、マシンに大きなダメージを負うことなく周回を重ねた。

 7号車最大のライバルは、僚友のトヨタ8号車(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー組)だった。その8号車はスタート直後のダンロップ・シケインでグリッケンハウス708号車に追突される波乱の幕開けとなったが、猛烈な追い上げを見せ、スタートから2時間も経たないうちに総合2番手まで浮上してみせた。

 日没後には再び雨がパラつき、暗い中でクラッシュも相次いだが、トヨタ勢は同一周回のまま無事に夜明けを迎えた。しかしレース残り時間6時間20分を切った頃、セバスチャン・ブエミがドライブするトヨタ8号車が、燃料系のトラブルを抱え何度かイレギュラーなタイミングでピットイン。コース脇に一旦ストップする場面もあり、これで7号車から1周遅れとなった。

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 レース残り4時間を切ると、全体的に各車の間隔が開いていることもあってか、フィニッシュに向けてトラブルの少ない、比較的落ち着いた展開が続いた。ただ、トヨタは7号車にも8号車と同様の燃料系トラブルが起きているようで、2台が比較的早め早めにピットに入ってフィニッシュを目指した。

 残り時間が1時間となる頃には、ポルシェ91号車がフォードシケインで止まりきれず直進。グラベルに乗り上げた衝撃でディフューザーを含むリヤバンパーが脱落してしまった。コース上にデブリが散乱したことをきっかけに、フルコースイエローが出され、コース全域のデブリが清掃された。

 トヨタの2台は大事を取って、ラスト1時間で2度ピットインさせると、最後はピットで2台が合流しラスト10分、5万人の観客の前をランデブー走行した。

 これまでル・マンで速さを見せつつも、あと一歩で僚友8号車に及ばない展開が続いてきたトヨタ7号車。しかし今年はトラブルに見舞われながらもそれをはねのけ、最後は小林可夢偉の手で24時間371周を走りきり、悲願のル・マン総合優勝を達成した。

 8号車も終盤はトラブルと付き合いながらも何とかフィニッシュ。今年は8号車の方にトラブルが集中した感があったが、総合2位を確保。7号車と共に、ル・マンでトヨタがワンツーフィニッシュを飾った。

 ハイパーカークラス3位、そして総合3位となったのはアルピーヌ36号車。レース序盤はトヨタ勢に食らいついていたが、2度スピンがあって後退。最終的には7号車から4周遅れでのフィニッシュとなった。

 WEC参戦3レース目、これが初めてのル・マン24時間レースとなったグリッケンハウスのLMHマシンは2台共に完走を果たした。特に708号車は、アルピーヌ36号車と同一周回の総合4位でフィニッシュ。イレギュラーでのピットインもほぼなく、すでに信頼性が確立されたLMP1マシンを相手に初のル・マンでほぼ互角の走りを見せた。

 LMP2クラスは、レース折り返しを前にクラス首位に立ったチームWRTの31号車が、そのまま主導権を握って優勝するかと思われたが、残り2時間を切ったところで同チームの僚友41号車に逆転を許した。

 しかしその41号車は、ファイナルラップでストップしてしまうというまさかの展開。これでクラス優勝は31号車となり、2位には僅差で28号車JOTAが続いた。41号車のドライバーを務めたロバート・クビサは、24時間レース初完走でクラス優勝を目前にしながら失格と、残念な結果となってしまった。

 LM-GTE Proクラスは、AFコルセのフェラーリ51号車が優勝。クラス2位には、同一周回でコルベット・レーシングの63号車が入った。耐久レースの王様と呼ばれるポルシェは、今回のル・マンではピリッとせず、92号車の3位が精一杯だった。

 LM-GTE AmクラスはAFコルセのフェラーリ83号車が優勝。星野敏、藤井誠暢が乗る777号車D’STATION RACINGは、粘りの走りでポジションを上げクラス6位、総合33位でフィニッシュした。

 木村武史もドライバーを担当した57号車ケッセル・レーシングは、128周を走ったところでエンジンブロー。夜を越えられずに無念のリタイアとなった。

 特別仕様のLMP2マシンを使用し、”Innovative car”と呼ばれる特別枠で参戦した84号車ソーセ・レーシングチーム41は、青木拓磨がチェッカードライバーを担当。総合32位で完走を果たしている。

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