プジョー、LMH車両の開発を決定。2022年に耐久レース最高峰に復帰へ
プジョーはLMH規定の車両を開発し、2022年にスポーツカー耐久レースの最高峰に復帰することを目指すと発表した。
プジョーは、LMH(ル・マン・ハイパーカー)規定のマシンを開発し、2022年にWEC(世界耐久選手権)に参戦する予定であることを認めた。
元々、プジョーは2019年の11月に2022−2023年シーズンにWECへ参戦することを明らかにしていた。当時は、2020-2021年シーズンからLMH規定の車両が最高峰クラスを走る予定になっていたが、その後、2022年から北米IMSAとの共通規格であるLMDh規定のマシンも参戦可能となり、プジョーはどちらのマシンを使用するかは明らかになっていなかった。
しかし、プジョーはLMP2マシンをベースにしたLMDh車両ではなく、LMH車両を開発することを決定した。プジョーは声明で、次のように述べた。
「LMHカテゴリーの選択は、いくつかの基準によって決まった。そのひとつは空力の自由度だ」
「これにより、プジョー・デザインのサポートの下、ブランドの美的なディティールを組み込むことが可能になる」
プジョーは今季のル・マン24時間レースの開催に合わせ、マシンのコンセプト画像を発表。『特に寸法に関して、基本的に必要な要素を組み込んだ最初のデザインコンセプト』だという。
プジョー・デザインディレクターのマティアス・ホッサンは、「LMHカテゴリーはスポーツとデザインチームが協力する上で、前例のない歴史的な機会を提供する」と語った。
プジョーはWECに参入する正確な時期を明言していない。プジョー・モータースポーツの責任者であるジャン=マルク・フィノは、2022年の初めまでそれは決定されないと語った。
「我々の立ち位置は以前と同じだ。クルマのホモロゲーションは5年間であるため、我々は自分たちのデザインを確かなものにする必要がある」
Peugeot Hypercar teaser
Photo by: Peugeot Sport
Peugeot Hypercar teaser
Photo by: Peugeot Sport
名称未発表のプジョーのLMHマシンは、テクニカルディレクターのオリビエ・ジャンソニーの下、自社開発されている。LMH規定に従い、フロントアクスルからエネルギーを回生するハイブリッド・マシンとなる。
「これまでに空力コンセプトの一部を確認し、エンジンフレームワークを決定し、ハイブリッドシステムの機能とその基本設計を選択した」
そうジャンソニーは語った。
「2022年にマシンがデビューするまでに、研究とプロトタイプの製造、そしてベンチとコースでの確認などいくつかのステップが残っている」
プジョーはグループCカー時代に1992年と1993年の2度ル・マン24時間レースを制覇。2009年にもLMP1マシンの908 HDiでル・マンを制覇している。2012年から復活した世界耐久選手権にも参戦する予定でハイブリッドマシンを開発していたものの、耐久レース活動の打ち切りによりお蔵入りとなっていた。
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