WEC 24 Hours of Le Mans

ポルシェの夢、潰える。100周年のル・マン24時間にワークス3台体制で挑むも優勝戦線脱落「希望が打ち砕かれた」

ポルシェはル・マン24時間レースでワークスマシン全てが優勝戦線から脱落したことから、希望が「打ち砕かれた」と認めている。

Rachit Thukral

Rachit Thukral

公開日時: 2023/06/11 11:39

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#75 Porsche Penske Motorsport Porsche 963 of Felipe Nasr, Mathieu Jaminet, Nick Tandy

 今年で100周年を迎えたル・マン24時間レース。ハイパーカークラスへ参戦するポルシェは、ワークスチームとして3台、カスタマーチームも入れれば4台のLMDhマシン『963』を投入したが、日曜日の昼前の時点で全車が事実上優勝争いから脱落した。そうした状況を受けてポルシェ陣営は、ル・マンでの「夢は破れた」と語った。

 レースは21時間半を経過した時点で、ポルシェ勢最上位は首位51号車フェラーリから6周遅れの5番手を走る5号車963。夜間セッションでセンサートラブルと冷却水漏れが発生し、修復により23分をタイムロスしたことで、大きく遅れることになってしまった。

 また朝方まで4番手をキャデラックと争っていた6号車963は、バックマーカーを抜く際にコースオフ。レースに復帰することはできたものの、ガレージで40分以上の修復作業を強いられることとなった。

 ル・マンに追加エントリーとなった75号車963は、夜間セッションでマシントラブルが発生。テルトルルージュのイン側にマシンを止め、ハイパーカークラスで初のリタイアとなった。

 またカスタマー仕様の963を使用するJOTAの38号車は、土曜日の夕方に一時レースをリードしたものの、2度のアクシデントに見舞われピットに入ったままとなっている。

 ポルシェの通算20回目のル・マン総合優勝という望みは、まだ2時間半残っているものの完全に絶たれたように見える。

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 ポルシェのLMDhプログラム責任者であるウルス・クラトレは、レース3分の2を総括して、次のように語った。

「夜と朝は、我々にとっては快適なセッションになった」

「ただ、75号車は早々にリタイアを喫し、5号車には冷却装置にトラブルが発生……6号車はアクシデントで大きくタイムをロスした。それで我々は優勝候補から外れてしまった」

「我々のペース自体はとても良かったから残念だ。勝利への期待は高かったが、残念ながらその夢は破れた」

「今は、これ以上トラブルなくフィニッシュラインを通過することに集中している」

#75 Porsche Penske Motorsport Porsche 963 of Felipe Nasr, Mathieu Jaminet, Nick Tandy

#75 Porsche Penske Motorsport Porsche 963 of Felipe Nasr, Mathieu Jaminet, Nick Tandy

Photo by: Marc Fleury

 75号車がストップした際にステアリングを握っていたマシュー・ジャミネは、100周年という記念すべきレースでチェッカーを受けられないのは辛いと語る。

「残念なことに、僕らは早々にリタイアせざるを得なかった。夜に雨の中を走っていたら、燃料の圧力が急に下がってしまったんだ」とジャミネはマシントラブルについて説明する。

「マシンを再び走らせるために色々試したけど、何も上手くいかなかった。正確な原因はまだ分かっていない。電気系統をリセットして、電動モーターを使うことでマシンをリスタートできる場合もあるんだけどね」

「残念だけど、ピットレーンまでの距離があまりにも遠くて、それも上手くいかなかった。フィニッシュまで辿り着けなかったのは痛いよ。それでも、このレースに出場できたことは素晴らしい経験だった」

 

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