バレンティーノ・ロッシ、ロード・トゥ・ル・マンで優勝! ル・マン24時間参戦の目標に大きな一歩
MotoGPのレジェンドであるバレンティーノ・ロッシは、ル・マン24時間レースのサポートイベントであるミシュラン・ル・マン・カップの”ロード・トゥ・ル・マン”で優勝を果たした。
写真:: JEP / Motorsport Images
MotoGPで9度のチャンピオン獲得を誇るバレンティーノ・ロッシ。彼は四輪レースに転向し、2024年以降のル・マン24時間レース出場を目指しているが、今年はサポートイベント、ミシュラン・ル・マン・カップの”ロード・トゥ・ル・マン”で優勝し、関係者へ大いにアピールすることができた。
ロッシは、ジェローム・ポリカンと組んでチームWRTのBMW M4 GT3で参戦。カーナンバーはロッシお馴染みの46番だった。1戦目となった木曜日のレースでは一時リードする場面もあったが、ミュルサンヌのシケインで目の前を走るLMP3のマシン2台が絡むという不運もあり、後退を強いられた。
レース1をクラス13位で終えたロッシとポリカンだったが、レース2では躍動。ロッシはポルシェのアンダース・フィヨルドバッハと接戦を繰り広げ、残り1周のところで2番手に浮上した。
この時、首位を走っていたのはAFコルセのフェラーリ51号車(小泉洋史/ケイ・コッツォリーノ組)だったが、51号車は”乱暴なドライビング”があったとしてドライブスルーペナルティを科せられてしまった。
コッツォリーノはペナルティを消化せずにチェッカーを受けたため、レース結果に相当するタイム加算を受けた。そのため、2番手でフィニッシュした46号車が繰り上がり優勝となった。
2024年からスタートするWEC(FIA世界耐久選手権)のLMGT3クラスを戦うという目標を持っているロッシは「BMWと一緒に初優勝できたし、来年の24時間レースに向けてここに来れたこともいい経験になった」と語った。
「昨日の朝、そして予選でも強力なペースがあったけど、レース1は少し不運だったからレース2では表彰台を目指したかった」
「ジェロームの第1スティントがとても良かったから、最終的には勝つことができた」
「僕のペースも良かったし、オーバーテイクもできた。僕たちはとても、とてもハッピーだ」
BMW Mモータースポーツの責任者であるアンドレアス・ルースは、「来年もこの成功を積み重ねていけるようにしたいと思う。これは最初の一歩だった」と語った。
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