予選レポート

Moto3バレンシア予選:新王者アコスタが初PP獲得。鈴木竜生が2番手フロントロウ

MotoGP第18戦バレンシアGPのMoto3クラス予選が行われた。ポールポジションを獲得したのは、ペドロ・アコスタだった。

Pedro Acosta, Red Bull KTM Ajo

Pedro Acosta, Red Bull KTM Ajo

Gold and Goose / Motorsport Images

 リカルド・トルモ・サーキットでMotoGP第18戦バレンシアGPのMoto3クラス予選が行われた。ポールポジションはRed Bull KTM Ajoのペドロ・アコスタが獲得した。

 Moto3クラスの予選組分けで、日本勢は山中琉聖(CarXpert PruestelGP)、鳥羽海渡(CIP Green Power)、佐々木歩夢(Red Bull KTM Tech 3)、國井勇輝(Honda Team Asia)4人がQ1からのスタート。Q2直接進出となったのが鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)だ。

 2日目は天候が崩れることもなく晴天に恵まれ、気温20℃、路面温度22℃のコンディションで予選開始時刻を迎えた。

 Q1が始まった直後、佐々木はターン8で転倒。なんとかマシンは自走できる状況で、そのままコースへと戻った。

 セッションをリードしたのはザビエル・アルティガス(Leopard Racing)。山中もQ2圏内の4番手でQ1を折り返している。

 Q1後半ではジャウマ・マシア(Red Bull KTM Ajo)の出走にタイミングを合わせるライダーが続出。位置取りの牽制が発生することになった。

 彼らを尻目に単独アタックに入っていたセルジオ・ガルシア(Valresa GASGAS Aspar Team)がトップタイムを更新する1分39秒22をマークした。國井もこのタイミングのアタックで3番手に入った。

 他ライダーも最後のアタックで自己ベストを更新。ニッコロ・アントネッリ(Avintia VR46)が1分39秒159でトップタイムを更新し、Q1をトップ通過となった。Q1突破となった他の3名は、ガルシア、アルティガス、ロレンソ・フェロン(SIC58 Squadra Corse)だ。國井は最終的に6番手でQ2進出を逃した。

 山中は8番手、鳥羽は10番手だ。また佐々木は最後のアタックに向かった際にこのセッション2度目の転倒を喫し、12番手タイムでQ1を終えている。

 続くQ2が始まると、まずはイザン・ゲバラ(Valresa GASGAS Aspar Team)が速さを見せ、1分39秒223をマーク。ひとまずのターゲットタイムとなった。後続にはアンドレア・ミーニョ(Rivacold Snipers Team)やデニス・フォッジア(Leopard Racing)が続いた。

 Q2後半のアタックは、まずピットで互いの出走タイミングを牽制し合う展開となり、ガルシアが先頭でコースへ入ると各ライダーも続いた。

 残り時間の都合上、1回のアタックにかけることになったが、多くのライダーがトップタイムを更新するペースを見せた。タイムシートは目まぐるしく入れ替わっていったが、最終的に今季のMoto3王者であるペドロ・アコスタが1分38秒668をマークしてトップタイムを更新。初のポールポジションを獲得した。2番手は鈴木、3番手はゲバラとなった。

 
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順位 ライダー 周回数 タイム 前車との差 平均速度
1 Spain Pedro Acosta 6 1'38.668     146.126
2 Japan 鈴木 竜生 6 1'38.978 0.310 0.310 145.668
3 Spain Izan Guevara 6 1'39.053 0.385 0.075 145.558
4 Italy アンドレア ミーニョ 6 1'39.060 0.392 0.007 145.548
5 Czech Republic フィリップ サラック 6 1'39.092 0.424 0.032 145.501
6 France Lorenzo Fellon 5 1'39.133 0.465 0.041 145.440
7 Italy デニス フォッジア 6 1'39.134 0.466 0.001 145.439
8 Italy ロマーノ フェナティ 6 1'39.143 0.475 0.009 145.426
9 Italy ニッコロ アントネッリ 6 1'39.149 0.481 0.006 145.417
10 Spain Sergio Garcia 5 1'39.309 0.641 0.160 145.183

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