アプリリアのMotoGP王座挑戦に現実味? エスパルガロ、連続表彰台とランキング2番手で確信
アプリリアのアレイシ・エスパルガロは”舞い上がらないように”とはしつつも、2022年シーズンのタイトル争いに参加する可能性が現実味を帯びてきたと考えている。
写真:: Dorna
アプリリアはMotoGPの2022年シーズンに初優勝を達成し、その後も速さを発揮。勢いに載っている。エースライダーのアレイシ・エスパルガロは今年、タイトル争いに参加できる可能性を現実味のあるものとして考え始めている。
2015年にMotoGPクラスへ参戦を開始したアプリリアは、苦しい戦いが続いていたが2021年に初表彰台を達成。そして2022年第3戦アルゼンチンGPでエスパルガロの手によって初優勝を果たした。
さらに第5戦ポルトガルGPではエスパルガロが3位表彰台を獲得し、第6戦スペインGPでも3位に入り、連続表彰台を達成。ライダーズチャンピオンシップでは首位のファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)からわずか7ポイント差の2番手につけている。
高い戦闘力を示している今季のアプリリアとRS-GP。エスパルガロは自陣営がクアルタラロに匹敵するには“何か”を欠いているとは認めつつも、アプリリアが現段階ではチャンピオンシップ争いにしっかりと参加していると話した。
現在の状況に『夢の中にいるよう?』と尋ねられたエスパルガロだったが、彼はこう答えた。
「カタールで夢を見始めたんだ。そして僕は舞い上がりすぎないようにしていくつもりだ。でもこれは現実だ。現実なんだ」
「僕たちは素晴らしい仕事をしている。現時点での僕のフィーリングとしては、ファビオのスピードに匹敵できていないというのはあるけどね。それは知っておくべきことだ」
「何か欠けているんだ……そんなにたくさんじゃない。今日だって、(3位を争った)ジャック(ミラー/ドゥカティ)やマルク(マルケス/レプソル・ホンダ)の後ろで詰まっていなかったら、もっと(クアルタラロ達先頭グループに)接近できていただろうからな」
「何かを見失っていた。だから今年の鍵は一貫性を示すことであり、ミスを犯さずに居るべき場所に居ることなんだ」
「チャンピオンシップの3割を終えたけど、僕らはわずか7ポイント差につけているんだ」
なおエスパルガロのスペインGPでの表彰台獲得によって、アプリリアは現在受けているコンセッション(優遇措置)の定める規定を満たしたため、2023年以降は同措置の対象外となる。
また優遇措置によって、これまではテストを実施したり、テストでレギュラーライダーを起用することができたが、それらに関しては来シーズンを待つこと無く禁止される。
エスパルガロはコンセッションを失ったことで、アプリリアのエンジニアにとっては”ストレス”になるだろうと語ったものの、RS-GPの現在のパフォーマンスを考えれば、それも公平なことだという認識を示した。
「6レースを終えて、ランキング首位のライダーから7ポイント差の位置にいるなら、それはバイクがとても上手く機能しているということだと思う」
「コンセッションを失うのは公平だよ。他の皆と同じ武器で戦うんだ、フェアなことだ」
「僕はアプリリアのエンジニアのことをとても信じている。彼らは多少ストレスを感じるだろうけどね」
「だけどそのことで多くが変わるとは思わない。ただ僕の人生は楽になるだろうね。ル・マンとムジェロの後にテストをしてきていたんだ。もっと家に帰る時間がとれるだろうし、(趣味の)自転車にも時間をさけそうだ」
「そんなにストレスには感じていないんだ。一番大変だったのは、僕らがこのレベルに到達することだった。エンジンはもうちょっと必要だけど、彼らはやってくれると思う」
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