「浮き沈みがコントロールできていない」ドヴィツィオーゾ、タイトル挑戦の芽は?
アンドレア・ドヴィツィオーゾはポイント争いで首位のファビオ・クアルタラロと3ポイント差の2番手にまで迫っているが、現時点でドゥカティは浮き沈みの激しい状態であり、今後も状況は楽観視できないと述べた。
写真:: Ducati Corse
2020年のMotoGPの15戦中6戦を終えた段階では、タイトル争いをファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)がリードしている。しかしアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)が3ポイントという僅差で追っており、余裕はあまりない。
クアルタラロはヘレスで連勝を収めて波に乗ったと思われていたが、チェコ、オーストリア、スティリアの3連戦で苦戦したことで、ライバルの追い上げを許してしまった。
スティリアGPではドヴィツィオーゾも優勝したオーストリアGPに比べれば苦戦し5位に留まったたものの、クアルタラロが13位という下位でレースを終えたことでむしろ差を縮める結果となった。
ただドヴィツィオーゾは依然として2020年型マシンは一貫性を欠いていると感じており、今後のタイトル争いに向けて楽観的な姿勢をとるには至っていないようだ。
「たしかに、チャンピオンシップの状況は良くなった。だけど浮き沈みが激しい状態というのは状況をコントロールできないということだ」
そうドヴィツィオーゾは語った。
「いくつかのトラックでは状況をコントロールしきれていないから、現時点では良いフィーリングは持てていない」
「どのレースでもこうした浮き沈みが発生する可能性があるんだ。ここ4〜5年、こうしたことは起こったことが無かった。今はその点に苦戦しているし、ガッカリしている。開幕から誰も一貫性がない。珍しいことだ」
「だから答えは持ち合わせていないし、気に入らない状況だ」
スティリアGPでのドヴィツィオーゾは前戦オーストリアからの連勝が期待されていた。しかし予選から彼は苦戦。曰くタイヤのフィーリングがおかしかったようで、決勝レースでも同じような問題に直面していたようだ。
「赤旗中断前のレースは本当に苦しかったし、妙なシチュエーションだった。フリー走行ではロングランに力を入れて取り組んできて、全てが上手くいっていた。レースに向けて良い感触があったんだ」
「それなのに、1周目からタイヤが正常に機能しなくなって、1周ごとに悪くなっていった」
「何か(問題が)あったんだと確信している。もうミシュランとは話をしているし、彼らはそこから学ぶべきだ」
「レッドブラッグはラッキーだったよ。タイヤを交換できたし、ソフトタイヤは通常通り機能してくれたからね」
「3列目からのスタートだったし、みんなも本当に速かったから残念ながらオーバーテイクはできなかった。誰かの後ろにいると、普通にブレーキをかけることができないんだ」
「ここオーストリアはブレーキングのラインがひとつしか無い。そしてスリップストリームにつけていたりタイヤ温度が上がったりすると、ブレーキングはさらに難しくなるんだ」
「僕の強みはブレーキングだけど、他のライダーについて走ると、望んだ場所でブレーキを掛けていくことは無理なんだ」
「それからまだコーナー脱出で苦戦もしている。前にいるライダーと同じ速度でコーナー加速ができない点が、オーバーテイクの準備もできない理由なんだ」
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