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KTMピエラCEO、新加入ミラーを大歓迎。一方ホンダには恨み節「ジャックは連れ去られ、脳を破壊された」

KTMは2023年にファクトリーチームのライダーとしてジャック・ミラーを起用する。CEOのステファン・ピエラは、そのミラーがホンダによって“脳”を破壊されたと批判している。

Jack Miller, Ducati Team

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGPの2023年シーズンのラインアップはほぼ固まりつつある。ドゥカティを今年限りで離れることになったジャック・ミラーは、KTMのファクトリーチームへ加入するが、移籍先のステファン・ピエラCEOからの信頼は厚い。

 ミラーは2015年にMoto3クラスから飛び級でMotoGPクラスへ昇格。ホンダで3シーズンを戦い、2016年に雨のアッセンで勝利を収めたものの、基本的には苦しいキャリア初期を過ごすことになった。

 しかし2018年にプラマックへ移籍し、ドゥカティ陣営に加わるとミラーはメキメキと実力を発揮していった。2020年には4回表彰台を獲得し、翌年のファクトリーチームへの昇格も勝ち取った。

 2021年には2勝を挙げているミラーは、今年限りでドゥカティを離れる。KTMへの加入にあたっては、2014年にRed Bull KTM Ajoに所属していた縁もあり、ある意味KTMへの復帰と言えるだろう。

 ピエラCEOはミラーの加入を歓迎。一方ではMotoGP初期のホンダ所属の時期に、”脳”を破壊されてしまったと恨み節を口にしている。

「ジャックはKTMに多くのモノをもたらしてくれることを期待している。彼はMoto3では我々とともに育ったが、残念だがホンダに連れ去られてしまい、彼の脳は破壊されてしまった」

 ピエラCEOはmotorsport.comにそう語った。

「その後、彼はコースで上手くやる術を見つけることができた。ミラーはとても良い奴であり、彼の代理人は我々が全幅の信頼を置くアキ(アヨ)だ。この契約は、双方にとって素晴らしいものになると認識している。ブラッド(ビンダー/チームメイト)とも、非常に強力なコンビとなるだろう」

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