MotoGP今季初戦で苦戦のロッシ、問題は「タイヤを機能させられない」こと
ヤマハのバレンティーノ・ロッシはMotoGPスペインGPで苦戦が続き、レースでは最終的にマシントラブルでリタイアという結果に終わった。彼はタイヤをうまく機能させることができていない点が問題だと語っている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP2020年シーズンの再開初戦となる第2戦スペインGP。その決勝レースで、ヤマハのバレンティーノ・ロッシは9番手からスタートするも、レース中はペースが上がらず苦戦した。
さらにレース終盤になってマシントラブルが発生したため、ロッシはリタイアせざるを得なかった。
彼はスペインGPでの問題はタイヤがうまく機能していないことだと説明。これはロッシにとって長く続く懸案事項であり、いまだ解決に至っていないようだ。
「問題は、いくつかの理由でタイヤを思うように機能させることができていない点だ。他のみんなもリヤにソフトを履いていたけど、僕はそのタイヤに多くの問題を抱えている」
「フロントとリヤ共にソフトタイヤを選んだことが賭けとまでは言いたくない。僕らは十分にソフトを試していて、違いはとても小さかった」
「それで僕とマーベリック(ビニャーレス)はソフトを選んだ。ハードだったらもうちょっと速く走れたかもしれないけど、それは大きな問題じゃない。結局のところ僕に起こっている問題はリヤタイヤの方だからね。次週に向けてはかなりの変更が必要だろう」
また終盤のマシントラブルによる停止について、ロッシは「警告灯が点いてしまったから、マシンを停めざるを得なかった。何が起こったかは確認中だけど、技術的な問題だった」と説明している。
しかしロッシ以外のヤマハ勢はスペインGPで善戦。ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)は優勝し、同僚のマーベリック・ビニャーレスも2位を獲得。さらにフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)も5位と上位でのフィニッシュを果たしている。
タイヤの問題を訴えるロッシだが、彼は自身の長身と体重の違いが影響しているのではないかと語った。
「僕とフランコはライディングスタイルがとても似ているけど、体格は違う。僕は彼よりも身長が10センチ高く、体重もより重たい」
「彼も最初は僕のようになっていた。だけどなんとかいいレースにすることができていた。彼は何らかの理由でタイヤを上手く機能させ、適切な範囲で使用し、最終的に速さを維持していた。僕の方ではいくつか難しい所があって、その理由はわかっていないんだ」
またロッシは今季のタイトル争いについて、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がクラッシュにより戦線を離脱するであろうことを念頭に置くと、クアルタラロ、ビニャーレス、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)にチャンスがあるだろうと考えている。
「マルケスがどれほどの負傷をしたか、そして回復にどれくらいの時間がかかるかを考えないといけない。それがわかるまで、こうした話にはあまり意味はないかもしれない」
「ただ、たしかにクアルタラロとビニャーレス、ドヴィツィオーゾには素晴らしいチャンスがあるだろう。3人は表彰台に上がっていて、特にクアルタラロとビニャーレスは本当に順調だった。だから彼らはタイトル争いを演じられると思う」
「でもドヴィツィオーゾのことも忘れてはない。カレンダーにはドゥカティに合ったいくつものサーキットもあるからね」
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