「あの瞬間、勝利できると思っていた」中上貴晶、転倒で表彰台失うも闘志衰えず
MotoGP第14戦バレンシアGPで、中上貴晶は表彰台を争っていたものの、レース中盤にクラッシュ。中上は転倒の理由が分からないと困惑した様子も見せたが、優勝を目指せる走りをできたことには納得がいっているようだ。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
リカルド・トルモ・サーキットで行なわれたMotoGP第14戦バレンシアGPで、LCRホンダの中上貴晶は3戦連続となるフロントロウを獲得。決勝では初表彰台に向けた期待が高まっていた。
決勝レースで中上は序盤こそミゲル・オリベイラ(テック3・KTM)やポル・エスパルガロ(KTM)に先行を許し5番手にポジションを落としたものの、ズルズルとポジションを落としていくことはなかった。
オリベイラを序盤でかわし4番手に浮上すると、中上はポル・エスパルガロに徐々に接近。レースも終盤に差し掛かった残り8周の最終コーナーでついに3番手に浮上した。
しかしその瞬間、中上はグリップを失いあえなく転倒。表彰台を目前にしながらも、リタイアでレースを終えることとなった。
レース終了後、取材に応えた中上は、転倒時にはオーバーテイクのためにレイトブレーキングをかけていたわけでもなく、転倒してしまった理由がわからないと説明した。
「言葉もないですね。極めて良いコントロール下にありましたし、戦略も先週末よりも優れていました」と、中上は言う。
「レース時には少し風が強く、序盤6周ほどでトラックリミットを超えてしまいましたが、そこからはスムーズなブレーキングに変更していました」
「全てがコントロール下にありましたし、バイクはとても快適に感じられていました。ポルとの距離を詰め、最終コーナーでは僕が誰よりも速いと分かっていたので、追い抜くのは簡単だと見ていました」
「フロントのグリップを失って、クラッシュしてしまいましたが、なぜかはわかりません。ブレーキングはそこまでハードではなかった、つまり遅くかけたわけではないからです」
そう語る中上。彼は今回の結果は残念だが次の最終戦ポルトガルGPへ目を向けるしか無いと語った。
「とにかく、今日は僕のベストを尽くしました。クラッシュは残念ですし、チームには謝りたいと思っています」
「ただ今回、僕の戦略はベストなものだったとも思っています。あの瞬間、自分は勝利を争える、勝てると思っていたんです。ですから、そこは良かったです」
「ただ最終的にグラベルでレースを終えてしまいました。とても残念ですが、次のレースに切り替えていきます」
「今回のようなことが起こり、チャンスを失ってしまうこともあります。ですが、またプッシュしてトライしていけば、先は明るいはずです。ですから諦めないこと、それが僕とチームにとっての鍵になるでしょう」
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