エスパルガロ弟「ホンダデビューは準備不足だった……」適応に苦しみランキング12位でシーズン終える
ポル・エスパルガロは2021年にレプソル・ホンダへ移籍したが、シーズンの始まる3月のカタールGPには「準備不足」の状態で挑まなければならなかったと語っている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ポル・エスパルガロは2020年限りでKTMを離れ、レプソル・ホンダへと移籍。名門チームでのキャリアを開始させたエスパルガロだったが、2021年3月の開幕戦カタールGPには準備不足の状態で挑まざるを得なかったと、今シーズンを振り返った。
MotoGPの2021年シーズンは新型コロナウイルスの影響によって、プレシーズンテストの日程が削減。カタールGPの舞台であるロサイル・インターナショナル・サーキットで5日間のみ行なわれるというスケジュールになった。
エスパルガロは前年にKTMで複数回表彰台を獲得し、ホンダ移籍後の走りにも期待が寄せられていた。しかし2021年型のホンダ・RC213Vはリヤグリップの不足が問題となり、エスパルガロもそこに苦戦した。彼は普段のリヤブレーキを使用するスタイルが使えなくなってしまったのだ。
シーズンが進み、途中に行なわれたテストなどによって、エスパルガロは一定の改善を示し、イギリスGPではポールポジションを獲得。エミリア・ロマーニャGPでは僚友のマルク・マルケスとワンツーフィニッシュも果たしている。
年間ランキングを12位(100ポイント)で終えたエスパルガロはホンダでの1年目を振り返り、後方からのスタートとなってしまったことを認めつつ、シーズン後半に向けてはしっかり進歩することができたと語った。
「基本的にMotoGPでは”経験”というのが半分ほどを占める、とても大事なものなんだ」と、エスパルガロは言う。
「バイクを乗り換える際は特にね。今のMotoGPのレベルは本当に、本当に高いんだ」
「それなのに、適応をする時間は無いし、今はそんなにテストもできない状況になっている」
「開幕戦カタールには、準備ができていない状況で向かった。実際、カタールテストでは少し走ったけど、間違いなく準備はできていなかった」
「僕はこのバイクの乗り方を、レースウィークエンドを通じて見つけ出す必要があった。かなり難しいことだよ。プレッシャーはあるし、うまく走りたいという思いもあるし、転倒もある。マシンの準備をする時間も足りないからね」
「だから小さなテストが僕らにとってはとても重要なモノで、それを利用していくことが大事だった。特にシーズン中盤から終盤にかけては、テストを通じて本当にバイクを改善することができた。セットアップを改善して、バイクにより良いフィーリングを感じた状態で始められるようになったんだ」
「もちろん、シーズンの初めにこうした経験を積んでいられれば……例えばポルティマオでのレースが最初だったりしたなら、2021年シーズンはもう少し楽に、また違ったものになっていただろう」
「でも結局、現実は変わらないし、時を遡ることもできない。受け入れるしか無いんだ」
「ポールポジションを獲得して、表彰台に乗れたのは良かった。終盤のレースではトップ5も争うことができたし、素晴らしいことだよ」
なおMotoGPはシーズン終了後に、ヘレス・サーキットで2022年シーズンに向けたテストを実施。これにはエスパルガロも参加しており、来季型のRC213Vを走らせたが、懸案のリヤグリップには改善が見られると語っていた。
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