ヤマハの新型は“前より乗りづらい”……クアルタラロ「最高速の差も心配」
ペトロナス・ヤマハSRTのファビオ・クアルタラロは、2020年型のYZR-M1は前年型よりも乗りづらいとの評価を与えているが、ポテンシャルは感じている様子だ。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP参戦2年目となるファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)は、第2戦スペインGPの初日FP1をペナルティによって20分間欠席した後参加。17番手タイムを記録した。
彼はFP1でマシンに“妙なフィーリング”を感じていたと認めていたが、午後のFP2ではセッティングの変更が功を奏しペースを上げ、2番手タイムを獲得している。ただ初日総合では15番手に留まった。
15日に行なわれたオフィシャルテスト後に、クアルタラロはヤマハのマシンが現時点では勝利を狙うには厳しいことを認めるなど、若干後ろ向きな発言を見せていたが、彼は2020年型のYZR-M1が昨年よりも乗りづらいと感じているようだ。
「僕としては、今年のマシンは去年よりもずっと乗りにくい」
クアルタラロは初日を終えてそうコメントした。
「だから、みんな『ヤマハのマシンは乗りやすい、フレンドリーなバイクだ』といった考え方は少し変えるべきだと思う」
「正直に言ってこのマシンの強みと弱みについては、なんとも言えない」
「もちろん、僕らの弱点がトップスピードだというのはわかっている。だけど僕らはそれに取り組んでいるし、何レースか後にポジティブなところを確認しなくちゃいけない」
「ただレースウィーク最初のフリー走行しか走っていないから断言するのは難しいけど、このマシンにはポテンシャルはあると思う」
舞台となっているヘレス・サーキットはロングストレートが無いため、パワーが重要なサーキットとは言えないだろう。しかしそれでも最高速度ではヤマハ勢トップのフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)が287.3km/hなのに対し、ドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾはほぼ10km/hの差をつけている現状がある。
クアルタラロはライバルも最高速の改善を続けていることで、ヤマハの改善が見えづらくなっていると語っているが、ヘレスよりも長いストレートのあるサーキットでつくであろう差が心配だと考えている。
「問題は去年と同じ、ということだ」と、クアルタラロはヤマハのパワー不足について言及した。
「ヤマハはトップスピードの面で小さな前進を果たしたと感じているけど、他メーカーも同じように進歩しているんだ」
「問題はここへレスで12km/h遅れていることなんだ。バルセロナでは(差が)20km/hになっているかもしれない、それが心配だ」
「でも以前話したように、僕らは自分のマシンのことについて考えなくちゃいけない」
「僕らはそういった弱点があるのはわかっていて、『ポジティブな点がたくさんあるけど、これが最もポジティブじゃないモノだ』と言っているんだ」
「だから僕らは自分たちのバイクに集中して取り組む必要がある」
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