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スズキ、サンマリノGPで渡辺一樹を起用。オーストリアGPでクラッシュのジョアン・ミル代役

スズキはMotoGPサンマリノGPにおけるジョアン・ミルの代役として渡辺一樹の起用を決定した。

#1 Yoshimura SERT Motul, グレッグ・ブラック, 渡辺一樹

写真:: Motorsport.com / Japan

 MotoGPに参戦するスズキは、第14戦サンマリノGPを負傷により欠場するジョアン・ミルの代役として、渡辺一樹を起用することとなった。

 ミルは第13戦オーストリアGPの決勝レースでハイサイドを喫してクラッシュ。検査の結果右足の骨折だけではなく、足首の靭帯損傷も認められた。療養には少なくとも15日は掛かるため、ミルは次戦サンマリノGPの欠場が決定。スズキは代役に関しては検討中としていた。

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 ただスズキの採れる選択肢は限られていた。テストライダーのシルバン・ギュントーリは、8月初旬の鈴鹿8時間耐久ロードレースに向けたテスト中に手首を骨折。そのため今回は代役としての起用は難しかった。

 イタリアメディアからは、2021年シーズンまでMotoGPに参戦していたダニーロ・ペトルッチにオファーを出したという報道もあった。しかし後に、ペトルッチは現在参戦中のMotoAmericaに集中するためにオファーを断ったと報じられた。

 そのため、スズキはサンマリノGPでは渡辺を起用することになった。

 渡辺一樹は、FIM世界耐久ロードレース選手権(EWC)に参戦するヨシムラSERT Motulで開発、第4ライダーを努めている。ロードレース世界選手権ではMotoGPクラスの参戦経験はなく、250cc/Moto2クラスで5戦に出場しポイント獲得が1度という戦歴だ。

 渡辺は今回の代役参戦決定に際し、次のようにコメントを寄せた。

「まずはじめに、ジョアンが怪我から想起に回復してくれることを願います。彼は素晴らしいライダーですから、早期にサーキットへ戻ってこられることを願っています」

「ミサノでの代役について電話を頂いたことを、とても嬉しく思います。MotoGPバイクを試してみるのは、素晴らしい機会になるでしょう」

「良いパフォーマンスを出せるよう全力を尽くして、このチャンスを与えてくれたチームに恩返しがしたいです」

 スズキのチームマネージャーであるリヴィオ・スッポは次のようにコメントした。

「ミサノでジョアンがレースを走れないことは非常に残念に思っている。彼の早期の回復を期待している」

「そして、ワタナベをチームに迎え入れることができ、嬉しく思っている。彼はスズキでの経験が豊富で、全日本で力強いシーズンを過ごし、数週間前に行なわれた鈴鹿8耐でも3位となっている」

「GSX-RRへのライディングは全く違った挑戦となるだろう。しかし我々も、ワタナベサンがこの経験を最大限活用できるよう、全力を尽くす」

 
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