ビニャーレス、クルーチーフ変更で“最大ポテンシャル”発揮へ? 交代はヤマハの要望か
MotoGP第7戦カタルニアGPを前に、ヤマハのマーベリック・ビニャーレスはクルーチーフの交代が明らかとなったが、これはヤマハの決定だと彼は明かした。
6月4日から開催されるMotoGP第7戦カタルニアGP。グランプリ開始を前に、ヤマハのマーベリック・ビニャーレスのクルーチーフが交代することが明らかとなった。
ビニャーレスは苦戦の続いていた2019年に、クルーチーフをラモン・フォルカダから、自身のMoto3タイトル獲得も共にしたエステバン・ガルシアへと変更。以来彼とともにレースへと挑んできた。
2021年シーズン、ビニャーレスは開幕戦で優勝を果たし好調かと思われたが、そこからは表彰台を獲得できないレースが続いている。彼自身はここ3〜4戦では「自身の最大限のポテンシャルを発揮できていない」と感じていると語っていた。
そしてヤマハとの話し合いの後、チームはビニャーレスのクルーチーフ変更を決定。ビニャーレスもこの決定を信頼していると認めているが、ガルシアとの個人的な結びつきが強力であるため、痛手だとも考えていると語った。
「この件についてはエステバンと話をしてきている。彼はまず第一に僕の友人なんだ」とビニャーレスは言う。
「僕らの間にはとても良い関係が築かれている。何度も彼の家に行ったし、彼の奥さんも娘さんのこともよく知っているんだ」
「たとえ彼が僕のクルーチーフではなくなっても、僕らの関係が続いていくことは間違いない。彼は単なるクルーチーフ以上の存在なんだ」
「彼は僕の友人のひとりで、この変更は僕にとっても痛手だ」
「だけどその一方で、チームメイトが勝っていて、僕はトップ10争いをしてる。だから僕も最大限のパフォーマンスを引き出していく必要があることは、よく理解している」
「時に僕らがとても高いポテンシャルを示しているのは確かで、ヤマハが試みているのは、そのポテンシャルを僕にもたらすことなんだ」
「それが僕らのする必要があることだ。基本的にはマシンのいいバランスを見つけて、集中していくことが必要だ。ここ3レースほどはちょっと厳しかったからね」
「僕らにそれができることは分かっているから、取り組みを続けていくよ」
「今回のことは、僕としては予想外で急な出来事だった。だけどヤマハは(クルーチーフ交代によって)僕が最大限の力を発揮することを望んでいるんだ」
今回のクルーチーフ変更で、ビニャーレスは言い訳ができなくなったのではないか? そうビニャーレスに尋ねると、彼は次のように答えた。
「僕は言い訳をしたことはない。正直に言ってね。あるのは事実だけで、それはバイクが機能していて、僕が最大限のパフォーマンスを引き出せれば、僕はレースを勝てるということだ」
「それが事実だ。チームメイトは何回も勝っていて、僕の方はトップ10を争っている……何かが上手くいっていない」
「ムジェロではFP1で速さがあったんだけど、そこからだんだんと悪くなっていった。僕に言えるのはヤマハが素早く反応したということだけだ。予想はしていなかったけど、チームのことを信頼している」
「この変更や方法のことは信頼している。結局のところバイクは素晴らしいし、水準は明確なんだ。毎年こうした素晴らしいバイクを手にできるわけではないからね」
「ヤマハは本当に懸命に作業をしてくれていて、僕にたくさんの投資をしてくれている。だから僕も基本的にヤマハを信じている。いつものように一生懸命取り組んでいくよ」
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