絶好調ビニャーレス、大苦戦ドイツと“全く同じ仕様のバイク”でPP獲得。「最後まで全力で行く」と意気込む
MotoGPオランダGPでは前戦ドイツGPから一転し速さを示しているマーベリック・ビニャーレス。しかし、マシンは大苦戦したドイツGPと全く同じ状態なのだという。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
TTサーキット・アッセンで行なわれているMotoGP第9戦オランダGP。その予選ではヤマハのマーベリック・ビニャーレスが、レコードタイムを更新する速さでポールポジションを獲得した。
ビニャーレスは前戦ドイツGPで大苦戦し、予選21番手、決勝では完走したライダーの中では最下位となる19位に終わるなど、苦しいレースウィークを過ごした。しかしそれから1週間に行なわれているオランダGPでは、FP1からFP3を全てトップタイムで終え、さらに予選ではポールポジションを獲得するなど、一転して好調な走りを示している。
絶不調の1戦を経験した後、ビニャーレスはマシンセッティングをチームメイトのファビオ・クアルタラロと同一にすると語っており、実際に2台中1台のマシンはクアルタラロのセッティングとなっている。しかしビニャーレスがオランダGPで使用しているマシンは、予選も含めて全てドイツGPと同一の仕様だったのだ。
今回の好調ぶりについて、ビニャーレスはアッセンの新しい路面のグリップが、マシンの力を発揮させるための大きな助けになっていると説明した。
「正直に言って、これが全ての週末で当たり前であるべきだ」と、ビニャーレスは言う。
「僕らは良いレベルにあるし、自信も高い。僕も自分たちに何ができるのかという点では高い自信を持っているけど、それを実現する方法が見つけられていなかった。実際、神に感謝している。FP1は良かった。良いグリップがあったことで、速く走れている」
「そして、これが問題なんだ。グリップが得られないと改善する事ができないんだ。色々なことを試しているんだけどね」
「今週末は(バイクを)本当に何も弄っていないんだ。『バイクには触んないで。完璧だから』ってね。そうやって良かった。とても満足しているから、様子を見てみよう」
「明日はチャンスがある。限界までプッシュするつもりだ」
「僕としては結果は重要じゃない。重要なのは1周目から最終ラップまで全力を出すことだ」
「本当にバイクには触れてすらいないんだ。1ミリたりともね。さっき言ったように神に感謝している。トラックのグリップが良く、タイヤも路面を掴んでくれていることで、速く走れるんだ」
「このバイクはグリップがないと何もできない」
「だから試行錯誤しているんだ。(今回)速くなったことも、比較して何故かを考えられるから良いことだよ」
開幕戦カタールGPでの優勝以来、表彰台からも遠ざかっているビニャーレス。彼は今回のレースが待ちきれないと語っている。
「レースが待ちきれない。もう5戦も6戦も厳しい結果のレースが続いているんだ」
「特に厳しいのは、グリップが良くなくても普通は1周くらいは良いラップを刻んで、先頭にいることができていたのに、ここ数戦はそれすら厳しかったことだ」
「レースごとに1回は転倒があるけど、今回は始めて転倒がないかもしれない」
「だから、それも僕らが目指す場所からどれだけ遠いかというのを示す指標なのかもしれない。だけど、(チャンスを前に)これ以上落ち着くことなんてできないよ」
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