MotoGPフランスGP、決勝で苦戦するビニャーレスの重要な“物差し”に?
マーベリック・ビニャーレスは、今週末行なわれるMotoGPフランスGPがヤマハのマシンの挙動を理解するための重要な機会となるだろうと考えている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
10月9日(金)から、MotoGPはフランス〜アラゴン2連戦へと続くトリプルヘッダーを迎える。2020年シーズンは既に残り6戦と終盤に差し掛かりつつあるが、ヤマハのマーベリック・ビニャーレスはフランスGPがマシンの挙動を理解するための重要な機会になると語った。
ビニャーレスはこれまでのレースで、予選で好調を示しつつもレース序盤のペースに問題を抱える事が多かった。フリー走行で優勝を争えるペースを示しているにも関わらず、レースでは序盤に落としたポジションを回復する走りに徹しなければならないことも多々あった。
サンマリノGPではレコードラップを更新する走りでポールポジションを獲得したにもかかわらず、決勝では大きく失速。フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)が勝利を収める一方で、彼は5秒以上の差をつけられてしまった。この結果には彼自身も『猛獣から子猫に変わったようだ』と自虐するほどだった。
連戦となったエミリア・ロマーニャGPでビニャーレスはアプローチを変更。燃料満載の状態での走りに集中し、その結果シーズン初優勝を収めるに至った。
レースでのビニャーレスの浮き沈みについては、その原因のひとつが直前に行なわれるMoto2クラスのダンロップタイヤのラバーだとも考えられてもいた。サンマリノGP直後のミシュランタイヤのラバーが乗った状態でのテストでは彼がトップタイムをマークしているため、ある程度関連はあると考えられそうだ。
そしてフランスGPはそれを検証するいい機会となりそうだ。今週末はレーススケジュールが通常とは異なり、Moto3、MotoGP、Moto2の順に決勝レースが実施されることになっているためだ。これは同じ週末に行なわれるF1アイフェルGPの決勝とMotoGPの決勝時間帯がかぶることを避けるための措置によるものだ。
結果としてビニャーレスはMoto2タイヤのラバーが載っていない状態で決勝レースを迎えることができ、Moto2タイヤの影響がどういった形なのかを探ることが可能となった。
「ル・マンはグリップも良く、いい形で乗ることに慣れているトラックだ」と、ビニャーレスは言う。
「去年はFP1とFP2でとても強かった。それが事実だ。特に今回の僕らは、Moto2の前にレースをした場合にフィーリングがおなじなのかどうかを理解する必要があるんだ。なぜなら普段から、僕らはプラクティスで強いからね」
「でもしばしばレースでは後退してしまう。だから今週末は多くのことを理解するためのいい機会なんだ」
ビニャーレスは2017年にフランスGPで優勝している。またヤマハ自体も現代のMotoGPで8勝を記録している。そのためビニャーレスは、ル・マンがYZR-M1から最大限の力を引き出すことのできるサーキットだと考えている。
「僕としては今週末は多くのことを理解するためにとても重要な週になる」
「まず第一に、多くのセッションで雨になるみたいだから僕らの新マシンがウエットで機能するかどうかを確認する。そしてMoto2のレース前に週末を通じて同じ状況なのかを確認するんだ」
「これは僕らにとって重要なことだ。結局のところル・マンは僕たちのマシンから最大限のパフォーマンスを簡単に引き出せるトラックだからね。早く走るために何をすべきなのかはよく理解しているよ」
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