ザルコ、母国フランスGPの一転苦戦に「ガッカリ」転倒で自信失った?
母国フランスGPを初日の好調から一転して苦しい形で終えたヨハン・ザルコは、ペースダウンの理由が説明できず、困惑している。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPフランスGPでヨハン・ザルコ(LCR)は好調な週末のスタートを切りつつも、2日目以降苦しんだ。彼としても、母国戦だっただけにガッカリしているという。
ザルコは初日のプラクティスでは最速タイムを記録するなど好調。昨年のフランスGPでは勝利していたこともあり、ファンから寄せられる期待はさらに高まった。
ただ2日目以降ザルコは苦しんだ。FP2で転倒すると、その後の予選では11番手と中団にとどまり、スプリントレースでも10位に終わった。
決勝は好スタートこそ切ったものの、ラウル・フェルナンデス(トラックハウス)とのバトルで順位を落とすと、コースアウトしてしまったこともあり、さらにポジションをダウン。結局11位でのフィニッシュに終わった。
なぜここまで急激にパフォーマンスが落ちたのか問われたザルコは、自身でも明確な理由を掴めていない様子だった。
「土曜日は難しかったし、日曜日も難しかった。本当に失望している。自分にあれほどパフォーマンス不足があったことにね」
ザルコは決勝後にそう語った。
「金曜日からの流れを考えると、土曜と日曜でここまで苦しんだのは本当に興味深いよ」
「土曜朝の小さなクラッシュが、自信に少し影響した可能性はある。コーナーで完全な自信を失うと、その影響は全体に広がってしまう。コンマ数秒を失い、他のライダーと戦えなくなるんだ」
Johann Zarco a perdu de nombreuses positions après une bataille avec Raúl Fernández.
Photo de: Pierre-Louis Le Mouëllic
「決勝では、とにかくバイクの上に留まろうとしていた。でも競争力がないことはわかっていた。加速にも問題があった。だから、このパフォーマンス不足には本当に失望している」
なおザルコはフェルナンデスとの争いの際、相手の強引なオーバーテイクで走行ラインを大きくはずし、ポジションを落としている。
この件をザルコは単なるレーシングインシデントだと捉えているが、もしそれがなければ、もう少し上の位置でフィニッシュできたかもしれないとは認めている。
「4〜5ポジションは失ったと思う。正確には覚えていないけど、大きく順位を落とした」
「文句を言うつもりはない。もちろん彼はオーバーテイクしてきたけど、あの動きをすれば理想的なラインには戻れず、タイムを失うことはわかっていたはずだ。でもターン12で彼のほうがかなり速かったから、勢いをつけてターン13で仕掛けてきたんだと思う」
「接触するかもとは思いつつも、彼はちゃんと曲がれると思っていた。ただ実際はそこで曲がりきれなくて、自分は外へ膨らむしかなかった。衝突したわけじゃないし、オーバーテイク自体に不満はない。ただ、本当にスペースがない非常にタイトな場所だった」
「その後のペースを見ると、5位から13位まで大体同じような速さだった。だから、あの時点で7番手前後にいられれば、今日10位や11位よりも上の結果を出せた可能性はあったと思う」
Johann Zarco roulait avec une combinaison aux couleurs de la France ce dimanche au Mans.
Photo de: Gold and Goose Photography / LAT Images / via Getty Images
11位に終わったザルコだが、フランスGPにはポジティブな面もあったと感じている。
「チームにも言ったけど、自分にとって一番ポジティブなのは、アメリカズGPの時と少し似ていることだ。良い走りや良いラップタイム、良いフィーリングを得られた時に、少なくとも僕らには“ポテンシャルがある”とわかり、それをこのバイクでそれが実現できると確認できることだ」
「今の目標は、それを一度きりで終わらせず、繰り返せるようにすることと、レースでより良いポジションを獲得することだ」
なお母国GPということもあり、ザルコとファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は集まったファンから熱烈な歓迎を受けた。ただ母国GPの熱狂と、その対応にはエネルギーを多く使ってしまう点で負担にもなっているとザルコは認めた。
「観客全体が自分の名前を叫び、フランス人ライダーを応援してくれるのは特別なことだ」と、ザルコはCanal+に語った。
「他の国以上に、フランスのファンは本当に自国ライダーを支えてくれる。本当に美しい瞬間だよ。ただ、その一方で週末は非常に忙しい。多くのスポンサーに応えようとしているからね。彼らにとって、このグランプリは1年間で最も重要なイベントなんだ」
「もうすぐ36歳になる今、週末中のアクティブリカバリーや理学療法士によるケアを犠牲にして、“まあ何とかなるだろう”と考えるのは、一定の状況では通用しなくなってきていると感じる」
「雨なら状況は違う。使うエネルギー量も変わるからね。でもドライコンディションでは、身体的エネルギー不足を無視することはもうできないんだ」
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