スーパーフォーミュラ 第9戦・第10戦富士

チャンピオンは気持ちよく決めたい……攻めのレースで2度の接触の末リタイア。SF王者決定持ち越しの太田格之進「少しエゴが出てしまった」

スーパーフォーミュラ第10戦をリタイアで終えた太田格之進。タイトル確定がかかったレースだったが、気持ちの良い形で決めたいというエゴが出てしまったと反省した。

公開日時: 2026/10/11 12:22

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Igor Fraga, PONOS NAKAJIMA RACING, Kakunoshin Ohta, DOCOMO TEAM DANDELION RACING

Igor Fraga, PONOS NAKAJIMA RACING, Kakunoshin Ohta, DOCOMO TEAM DANDELION RACING

写真:: Masahide Kamio

 富士スピードウェイで行なわれたスーパーフォーミュラ第10戦で、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は2戦を残した状態で2026年シーズンのシリーズタイトルを決められる可能性があった。レース展開としても、その可能性は十分あったはず……。しかし結果はリタイアでノーポイント。初王座は11月の鈴鹿に持ち越しとなった。

 太田はランキング2番手のイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)に対して、45点リードした状態で第10戦の決勝レースを迎えた。フラガはポールポジション、太田は4番グリッドからのスタートだが、太田が優勝すれば無条件でタイトル確定。太田2位、フラガ3位という結果でもチャンピオンになれる条件だった。

 迎えた決勝レースで、フラガは序盤の出足がやや悪く、1周目に岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)に首位の座を譲ると、4周目には3番手に上がっていた太田が迫り、1コーナーのブレーキングでオーバーテイクを許した。太田2番手、フラガ3番手という、このままのポジションでフィニッシュすれば王座確定のシチュエーションだ。

 太田は上位陣では最初となる17周目にピットイン。ただタイヤ交換で少しロスがあったことで、ピットアウト後にはアンダーカットを狙う大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が背後に迫った。この大湯に詰まってしまうと、自身の戦略が狂ってしまう……そう考えた太田は、コカ・コーラ・コーナーでアウトから抜きにかかった大湯と並走し、エイペックス付近で接触してしまった。

 この接触で、大湯はスピン。太田は走行を続けた。審査委員会の判定としては、大湯に警告の黒白旗が出されたが、太田としては「正直僕が悪いかなと思うくらいの接触だったので、(レース後に)セルモに行って謝罪をしました」と明かす。

 これを好機と見たのがフラガ陣営だった。大湯との接触で太田がタイムロスしたことを受けて、NAKAJIMA RACINGはフラガをピットに呼び寄せた。一旦は太田の前でピットアウトしたフラガだったが、コールドタイヤということもあってセクター3では太田との接近戦に発展した。

 そして最終コーナー手前のGR GTコーナーで、2台のラインが交錯。前を走るフラガは大外からターンインした一方、太田はイン側をコンパクトに旋回して抜きにかかった。しかしこれで2台は接触……フラガは走行を続けられたが大きく順位を落として勝負権を逸し、太田はその場でリタイアとなった。

 フラガは当時のバトルについて、自分にできることはなかったとして残念がった。

「Bコーナー(ダンロップコーナー)で一旦抜かれた時もちょっと強引気味でしたが、しっかり引いて対応していました」

「14コーナーでもう1回仕掛けてきたタイミングは、すごく距離感があったし、前には来られないだろうと思いつつ、1台分……多分1台以上のスペースを残したつもりでしたが、接触があり、そこで勝負権がなくなっちゃいましたね」

「(映像を)見返しても、僕にこれ以上やれることはなかったんじゃないかと思います。自分が避けられるところでは避けたつもりですし。ポールポジションからスタートして良いレースをしたかったのですが、結果に繋がらず残念です」

接触でダメージを受けたフラガのマシン

接触でダメージを受けたフラガのマシン

写真: Masahide Kamio

 このアクシデントについては、太田に非があったとしてレース結果に10秒加算のペナルティが科されている。太田からも謝罪があり、フラガとしてもわだかまりは残っていないという。

 そして太田もレース後のミックスゾーンで、フラガとの接触を「間違いなく自分のミス。イゴール選手に対して申し訳ない」と語った。先日の第9戦の記者会見でも「勝って(王座を)決めたい」と意気込んでいた太田。自分の納得いく形でタイトルを獲るために、アグレッシブに行きすぎた部分があったという。

「ポイント的に余裕があるのに、なんでそんなに無理するのと言われますが、ただチャンピオンを獲るだけじゃなく、気持ちよく獲りたいというエゴが少し出てしまったなと思います」

「タラレバは色々あると思います。あそこでイゴールをパスして勝てていたらヒーローだっただろうし。長期的に見ると何が正解だったかは分からないですが、今日に関してはリタイアになってしまったので残念ですし、相手のことを考えても、チャンピオンを獲れなかったことを考えても残念です」

「ただ、依然としてチャンピオンシップのリードは十分ありますし、鈴鹿は得意なコースなので、1回ここで気持ちを引き締め直して、2戦連勝できれば、それはそれでかっこいいんじゃないかと思うので、そこに向けて頑張ります」

 今回はピットウォールとのコミュニケーションも含めて、反省点が色々出たと振り返る太田。ランキング2番手には今回優勝した岩佐が躍り出たが、残り2戦で32.5ポイントの差がついている。

関連ニュース:

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 ついに、ついに! 昨季王者の岩佐歩夢、今季初優勝に安堵。残り2戦は「とにかく勝つことだけを考えてやりたい」

次の記事 2戦連続表彰台はIMPULへの置き土産? オサリバン、今回の富士戦がスーパーフォーミュララストレースの見込み「自分の爪痕を残したかった」

最新ニュース



「マルケスとの戦いは最後まで厳しいだろう」マルティン、インドネシアGP3位でランキング首位維持。残りレースは5戦!

MotoGP

MGP MotoGP

インドネシアGP

1 時間前

「マルケスとの戦いは最後まで厳しいだろう」マルティン、インドネシアGP3位でランキング首位維持。残りレースは5戦!



F1分析|フェルスタッペン、VSC中にピットストップしたかった? ”壊れかけのラジオ”越しの訴え。フェラーリは戦略失敗

F1

F1 F1

シンガポールGP

2 時間前

F1分析|フェルスタッペン、VSC中にピットストップしたかった? ”壊れかけのラジオ”越しの訴え。フェラーリは戦略失敗



フェルミン・アルデゲル、インドネシアGPの転倒で右手を骨折。帰国して手術へ

MotoGP

MGP MotoGP

インドネシアGP

3 時間前

フェルミン・アルデゲル、インドネシアGPの転倒で右手を骨折。帰国して手術へ



ドライバーの“さび取り”と新参チームの進歩で掴んだ3位表彰台。松下信治、トップ争い演じ「久しぶりにアツい感覚を思い出した」

スーパーフォーミュラ

SF スーパーフォーミュラ

第9戦・第10戦富士

3 時間前

ドライバーの“さび取り”と新参チームの進歩で掴んだ3位表彰台。松下信治、トップ争い演じ「久しぶりにアツい感覚を思い出した」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録