注目ルーキー、小林利徠斗がついに上位に。FP2で7番手タイム……年初は苦戦も「すごく戦闘力が上がっている。可夢偉さんのおかげ」
スーパーフォーミュラ第4戦・第5戦のFP2で7番手に食い込んだ小林利徠斗。マシンの戦闘力アップを実感しているが、これには小林可夢偉の貢献が大きいと感じている。
写真:: Masahide Kamio
鈴鹿サーキットで行なわれるスーパーフォーミュラ第4戦・第5戦を前にした金曜フリー走行で、KDDI TGMGP TGR-DCの小林利徠斗はFP2の7番手に入った。ルーキーの小林にとって、公式セッションでトップ10に入ったのはこれが初めてだった。
トヨタ陣営期待の若手であり、同じく今季から参戦のスーパーGT・GT500ではCERUMOで大湯都史樹と組み優勝争いにも絡んでいる小林。一方でスーパーフォーミュラでは事前テストから苦戦が続いており、中団〜下位に沈むことが多かった。
今季ここまでのルーキー勢は、ホンダの若手ホープである野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)、ウイリアムズF1育成のルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)の活躍が目立っていたが、小林もついに本領を発揮してきた。本人としても、マシンの戦闘力が上がってきたという実感があるという。
金曜のフリー走行を振り返り、小林は次のように語った。
「午前(FP1)はすごく調子がいいというほどでもなかったのですが、可夢偉さんは調子が良かったです。ここまで2台で一緒の方向性でやってきた中で、調子が上がってきていたので、今回も少しずつセッティングを変えながら進めていきました」
「最後の新品(タイヤでのアタック)は特にすごく良かったですね。走っていても『SFってこんなにグリップするっけ』という感覚で走れていたので、しっかりタイムを出しにいけました」
スーパーフォーミュラではたとえ同じチームの車両であっても、ほんのわずかな個体差や組み上がりの差などが影響してか、2台で全く同じセットアップにしてもそれぞれのパフォーマンスやフィーリングが異なるケースは往々にしてある。ただKDDI TGMGP TGR-DCの場合は、小林利徠斗、小林可夢偉共に同じ方向性でセットアップを進められているという。
「何回色々テストしても傾向は一緒なので、セットアップの方向性も似てきます。持ち込みもセットアップもほぼ一緒です。そこはチームとして成り立っているのでいいですね」
とはいえ、“小林コンビ”は開幕前のテストからパフォーマンスを出せず苦戦していた感があった。特にルーキーの利徠斗は昨年末のテストでTGMGPのマシンを初ドライブした際、これまでテストや代役参戦を通じて乗ってきた他チームのマシンと比べて「感触とタイムが一致しない」ことに戸惑っていると話していたが、そこからトップ10に入れるところまで持ち直してきた。これはセットアップの方向性を軌道修正した先輩・可夢偉の貢献が大きいと利徠斗は話す。
「だいぶ良くなりましたね。ドライビングも少しは良くなった部分もありますが、クルマの部分が大きいです」
「昨年末のテストの時は、3日間かけてバランスを整えたのですが、アンダーステアもオーバーステアも出ていないのにタイムが遅いという状況で、『ここからテストも少ないのにどうしよう』と思っていました」
「ただ、可夢偉さんは1回のテストの中で繊細かつ多くの情報を得て、大胆に方向性を変えながら色々と探り、良い方向に当てはめていくのが本当にすごいです。可夢偉さんのおかげでここまで来られているというのが非常に大きいと思います」
初のQ2進出、ポイント獲得に届くかに注目が集まる小林。「今週はバランスなどを調整するだけで、ドベの方ではないというか、ちゃんと走っている集団の中にいられるので、すごく戦闘力が上がっていると思います」と頼もしいコメントを残した。
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