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SFオートポリスの代替戦は“距離4割減”のスプリントに。フルレースを希望していた坪井翔は残念がる「中途半端な気が……」

悪天候で中止となったスーパーフォーミュラ第3戦オートポリスは、富士スピードウェイで代替レースが行なわれることになった。ただ一部のドライバーからは、距離を短縮せずにフルレースを実施して欲しかったという声も挙がった。

Sho Tsuboi, VANTELIN TEAM TOM’S

Sho Tsuboi, VANTELIN TEAM TOM’S

写真:: Masahide Kamio

 7月に行なわれるスーパーフォーミュラ富士ラウンドは、1大会3レース制となることが決まった。悪天候で中止となった4月の第3戦オートポリスの代替レースがここに組み込まれるためだ。この措置には好意的なコメントも聞かれる一方、一部のドライバーからは代替戦のレース距離が短いことを残念がる声もあった。

「正直なところ、フルレースになるかと思っていました」

 そう語るのは、ディフェンディングチャンピオンの岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)。第3戦の代替レースは、7月19日(日)の午前中に25周(114km)のレースで行なわれる。これは通常のレース距離の約60%であり、タイヤ交換義務なしのスプリントフォーマット。それに伴いポイントの配点も通常の60%程度に減らされるが、ポイントリーダーの太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)を追いかける岩佐としては、フルポイントのレースで太田との差を少しでも縮めたいという思いがあった。

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 代替戦のグリッドはオートポリスで行なわれた予選結果に基づくため、岩佐がポールポジション、太田が2番グリッドにつく。通常のフルディスタンスなら優勝者は20点を獲得できるが、代替戦は優勝しても12点で、差を縮めづらい。

「代替レースはピット義務なしのスプリントレースで、ポイントもほとんど半分になります。自分はチャンピオンシップをリードしている立場ではないですし、トップとの点差も少し開いています。フルポイントのレースがしたかったので、個人的には残念ですね」

 ただ岩佐は、富士での3レース開催にはポジティブな面があるとも話す。

Ayumu Iwasa, TEAM MUGEN AUTOBACS

Ayumu Iwasa, TEAM MUGEN AUTOBACS

写真: Masahide Kamio

「というのも、富士では全体的に速さが出せるようになってきました」

「予選でのスピードが少し足りないので改善が必要ですが、7月の初めにはテストがあります。だからレースウィークよりもこのテストが重要になってきます。ここで前進出来れば、良い結果を出せると思います」

 また、“富士男”といえば坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)だ。チャンピオンを獲得した2024年には富士戦で3戦3勝。昨年も優勝、2位、3位を1回ずつ記録して富士で最もポイントを稼いだドライバーとなった。

 富士でのレースが増えたことはポジティブなのではないかと坪井に尋ねると、彼はこう答えた。

「正直オートポリスにも得意意識があったので、オートポリスでレースをやれれば良かったと思っているし、本来であればフルレースが行なわれていたところ、(代替レースが)スプリントになっちゃうのがよく分からないというか……」

 坪井としても、レース距離が短くなった背景にはスケジュール面やドライバーの体力面など様々な事情が考慮されたのだろうと、意思決定を行なった関係各所を慮ったが、それでもドライバーの立場からすればフルレースで実施されないことには不満があるようだ。

「自分の個人的な主観で言えば、得意なサーキットでのレースがひとつ増えるのはポジティブですが、基本的にはピットインがあるからこそレースに動きが出るわけで。富士は比較的抜きやすいので多少のオーバーテイクはあると思いますが、スプリントになるとその量は間違いなく減ると思いますし、後ろから逆転できるかと言われるとそうではないと思います」

 坪井は代替レースで6番グリッドとなっている。レースでの強さに定評のある坪井としては、本来ならこのスタート位置でも優勝は射程圏と言えるが、レース距離が短くなると自らの強みを活かしきれない面もあるだろう。

「3レースやるということで、スケジュールや体力のことなども考えて、色々考慮した上でこのような形(フォーマット)にしてくれているのかなとは思うのですが、本来行なわれるべきだったフルレースを普通にやってほしいなという思いはあります」

悪天候で中止となったオートポリス戦

悪天候で中止となったオートポリス戦

写真: Masahide Kamio

「昨年鈴鹿で3レースをやった時も、体力的に言えば5、6周少ないくらいでは大して変わらないので、延期で繰り越すならフルレースをやってフルポイントを与えるべきかなと。ポイント数も微妙なポイントになってしまいますからね」

「色々な背景があると思うので、なぜそうするかは僕には分かりませんが……どっちかだと思います。(フルディスタンスでの)3レース開催が難しいなら、そもそも3レースをやるルールにしてはいけないし、3レースをやるなら、ちゃんとフルレースでやるべきじゃないかなと思います」

「中途半端な気がしているんですよね。違うサーキットの予選結果をそのまま持ってきて、短い距離でやるというのは……個人的にはちょっと違う気がします」

追加取材:Kaylene Lau

 
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