スーパーフォーミュラ 第4戦・第5戦鈴鹿

SFオートポリスの代替戦は“距離4割減”のスプリントに。フルレースを希望していた坪井翔は残念がる「中途半端な気が……」

悪天候で中止となったスーパーフォーミュラ第3戦オートポリスは、富士スピードウェイで代替レースが行なわれることになった。ただ一部のドライバーからは、距離を短縮せずにフルレースを実施して欲しかったという声も挙がった。

戎井健一郎

公開日時: 2026/05/26 23:37

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Sho Tsuboi, VANTELIN TEAM TOM’S

Sho Tsuboi, VANTELIN TEAM TOM’S

写真:: Masahide Kamio

 7月に行なわれるスーパーフォーミュラ富士ラウンドは、1大会3レース制となることが決まった。悪天候で中止となった4月の第3戦オートポリスの代替レースがここに組み込まれるためだ。この措置には好意的なコメントも聞かれる一方、一部のドライバーからは代替戦のレース距離が短いことを残念がる声もあった。

「正直なところ、フルレースになるかと思っていました」

 そう語るのは、ディフェンディングチャンピオンの岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)。第3戦の代替レースは、7月19日(日)の午前中に25周(114km)のレースで行なわれる。これは通常のレース距離の約60%であり、タイヤ交換義務なしのスプリントフォーマット。それに伴いポイントの配点も通常の60%程度に減らされるが、ポイントリーダーの太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)を追いかける岩佐としては、フルポイントのレースで太田との差を少しでも縮めたいという思いがあった。

関連ニュース:

 代替戦のグリッドはオートポリスで行なわれた予選結果に基づくため、岩佐がポールポジション、太田が2番グリッドにつく。通常のフルディスタンスなら優勝者は20点を獲得できるが、代替戦は優勝しても12点で、差を縮めづらい。

「代替レースはピット義務なしのスプリントレースで、ポイントもほとんど半分になります。自分はチャンピオンシップをリードしている立場ではないですし、トップとの点差も少し開いています。フルポイントのレースがしたかったので、個人的には残念ですね」

 ただ岩佐は、富士での3レース開催にはポジティブな面があるとも話す。

Ayumu Iwasa, TEAM MUGEN AUTOBACS

Ayumu Iwasa, TEAM MUGEN AUTOBACS

写真: Masahide Kamio

「というのも、富士では全体的に速さが出せるようになってきました」

「予選でのスピードが少し足りないので改善が必要ですが、7月の初めにはテストがあります。だからレースウィークよりもこのテストが重要になってきます。ここで前進出来れば、良い結果を出せると思います」

 また、“富士男”といえば坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)だ。チャンピオンを獲得した2024年には富士戦で3戦3勝。昨年も優勝、2位、3位を1回ずつ記録して富士で最もポイントを稼いだドライバーとなった。

 富士でのレースが増えたことはポジティブなのではないかと坪井に尋ねると、彼はこう答えた。

「正直オートポリスにも得意意識があったので、オートポリスでレースをやれれば良かったと思っているし、本来であればフルレースが行なわれていたところ、(代替レースが)スプリントになっちゃうのがよく分からないというか……」

 坪井としても、レース距離が短くなった背景にはスケジュール面やドライバーの体力面など様々な事情が考慮されたのだろうと、意思決定を行なった関係各所を慮ったが、それでもドライバーの立場からすればフルレースで実施されないことには不満があるようだ。

「自分の個人的な主観で言えば、得意なサーキットでのレースがひとつ増えるのはポジティブですが、基本的にはピットインがあるからこそレースに動きが出るわけで。富士は比較的抜きやすいので多少のオーバーテイクはあると思いますが、スプリントになるとその量は間違いなく減ると思いますし、後ろから逆転できるかと言われるとそうではないと思います」

 坪井は代替レースで6番グリッドとなっている。レースでの強さに定評のある坪井としては、本来ならこのスタート位置でも優勝は射程圏と言えるが、レース距離が短くなると自らの強みを活かしきれない面もあるだろう。

「3レースやるということで、スケジュールや体力のことなども考えて、色々考慮した上でこのような形(フォーマット)にしてくれているのかなとは思うのですが、本来行なわれるべきだったフルレースを普通にやってほしいなという思いはあります」

悪天候で中止となったオートポリス戦

悪天候で中止となったオートポリス戦

写真: Masahide Kamio

「昨年鈴鹿で3レースをやった時も、体力的に言えば5、6周少ないくらいでは大して変わらないので、延期で繰り越すならフルレースをやってフルポイントを与えるべきかなと。ポイント数も微妙なポイントになってしまいますからね」

「色々な背景があると思うので、なぜそうするかは僕には分かりませんが……どっちかだと思います。(フルディスタンスでの)3レース開催が難しいなら、そもそも3レースをやるルールにしてはいけないし、3レースをやるなら、ちゃんとフルレースでやるべきじゃないかなと思います」

「中途半端な気がしているんですよね。違うサーキットの予選結果をそのまま持ってきて、短い距離でやるというのは……個人的にはちょっと違う気がします」

追加取材:Kaylene Lau

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 1台体制でも強くなれる。ROOKIE RacingはいかにしてSF初優勝に届いたか……鍵は「全員野球」の精神とポジティブな空気

次の記事 ニッポンのモノづくり技術を結集! 次世代フォーミュラ『JNFP-1』はどんなマシン? 2026年F1規則がベース……年内にテスト実施へ

More from

戎井健一郎



スーパーフォーミュラ初王座にまっしぐらの太田格之進。圧倒的強さの秘訣はLMDhでの経験?「“動くクルマ”を動かさずに速く乗れている」

スーパーフォーミュラ

スーパーフォーミュラ

第8戦:SUGO

4 日前

スーパーフォーミュラ初王座にまっしぐらの太田格之進。圧倒的強さの秘訣はLMDhでの経験?「“動くクルマ”を動かさずに速く乗れている」



現役GT500ドライバーが続々参戦表明の鈴鹿1000km。PONOSからエントリーの牧野任祐もワクワク「すごく盛り上がるレースになるのでは」

Intercontinental GT Challenge

Intercontinental GT Challenge

5 日前

現役GT500ドライバーが続々参戦表明の鈴鹿1000km。PONOSからエントリーの牧野任祐もワクワク「すごく盛り上がるレースになるのでは」



優勝争いに影響与え、波紋を呼んだセーフティカー。運用は規則通り……一方で“モヤモヤ”解消のため改善を求める声

スーパーフォーミュラ

スーパーフォーミュラ

第8戦:SUGO

6 日前

優勝争いに影響与え、波紋を呼んだセーフティカー。運用は規則通り……一方で“モヤモヤ”解消のため改善を求める声

最新ニュース



ウェーレイン完勝! 運も味方に戴冠へ大きく一歩。日産ローランド連覇の望み消える|フォーミュラE第16戦ロンドン

フォーミュラE

FE フォーミュラE

ロンドンE-Prix レース1

4 時間前

ウェーレイン完勝! 運も味方に戴冠へ大きく一歩。日産ローランド連覇の望み消える|フォーミュラE第16戦ロンドン



マクラーレンのハッキネン&クルサードコンビはなぜ関係がこじれなかった?「2、3ヵ月も怒りを抱えたまま過ごす意味はない」

F1

F1 F1

オランダGP

8 時間前

マクラーレンのハッキネン&クルサードコンビはなぜ関係がこじれなかった?「2、3ヵ月も怒りを抱えたまま過ごす意味はない」



MotoGPのタイヤ内圧ルールで初めてのポカ? クアルタラロがポイント失ったペナルティを紐解く

MotoGP

MGP MotoGP

イギリスGP

9 時間前

MotoGPのタイヤ内圧ルールで初めてのポカ? クアルタラロがポイント失ったペナルティを紐解く



フェルスタッペン、最後の母国戦オランダGP用の特別ヘルメットを公開。伝統のデルフト陶器をモチーフに採用

F1

F1 F1

オランダGP

10 時間前

フェルスタッペン、最後の母国戦オランダGP用の特別ヘルメットを公開。伝統のデルフト陶器をモチーフに採用

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録