富士で繰り広げられたドッグファイト。小林可夢偉、笹原右京のアグレッシブさに「正直イラっとしたけど……」
スーパーフォーミュラ第2戦で笹原右京と激しいバトルを演じた小林可夢偉。レース中は笹原の猛チャージに不満だったようだが、見る者を楽しませられたことは良かったと感じているという。
写真:: Motorsport.com / Japan
富士スピードウェイで開催されたスーパーフォーミュラの第2戦。今回のレースでは、サイドバイサイドの激しいバトルが各所で繰り広げられた。その中でも特に激しかったのが、小林可夢偉(KCMG)と笹原右京(TEAM MUGEN)のバトルだ。
3番グリッドからのスタートでストールして最後尾に落ちて以降、追い上げのレースを展開していた笹原は、ポイントを狙えるポジションまでジャンプアップし、小林の背後に迫った。笹原は小林を攻略すべく、再三に渡ってアグレッシブにオーバーテイクを試みたが、小林はうまくそれを防ぐ。34周目にはホームストレート上でのサイドバイサイドで笹原が大きく牽制し、接触寸前に。この一件では笹原に黒白旗が出された。
Kamui Kobayashi, KCMG, Ukyo Sasahara, TEAM MUGEN
Photo by: Masahide Kamio
「彼の走りはクレバーではなかったと思います」とmotorsport.comに語った小林。半ば強引に仕掛ける笹原には少々不満もあったようで、「正直、あの時はイラっとしました」と明かしたが、レース後に笹原とのバトルに関する評価を耳にしたことで、「楽しんでもらえたなら……」という考えに至ったようだ。今季から導入された取材用の“ミックスゾーン”でも、ふたりが当時のバトルについて振り返りながら談笑するシーンも見られた。
前日に行なわれた第1戦では18位に終わるなど苦戦していた小林だったが、第2戦では予選で6番グリッドを獲得して決勝でも上位争いを展開するなど(結果は9位)、大きな前進を果たした。
これについて小林は、パーツ交換によって改善を果たしたものの、まだまだアジャストをしていかなければならないと語る。
「昨日メカニカルな問題が見つかったのでサスペンションを変えましたが、それがうまくいったみたいです」
「ただレースペースを上げるにはもっと頑張る必要がありますし、予選ペースに関しても今回はマシンを直すことができたに過ぎないので、もっとアジャストしていく必要があると思います」
「残念ながらクルマの開発はかなり遅れています。しかも、クルマにまだ問題があるのかどうかをハッキリさせるのは簡単ではありません。もっと調査しないといけません」
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