日向坂46富田鈴花を新番組MCに起用するスーパーフォーミュラの狙い。7月の第6戦では富士で“すずか”に会える!?
7月から日向坂46の富田鈴花をメインMCに据えた新番組を放送することとなったスーパーフォーミュラ。定例会見の中では、その経緯や目的について言及された。
スーパーフォーミュラを主催する日本レースプロモーション(JRP)は先日、日向坂46の富田鈴花をメインMCに迎えた新番組『GO ON! NEXT〜サーキットで会いましょう〜』を、7月10日からBSフジで放送することを発表した。スポーツランドSUGOで行なわれた第5戦の予選日、6月18日(土)にはJRPによる定例会見『サタデーミーティング』が行なわれ、そこではこの新番組についても言及された。
MCの富田はモータースポーツ好きの母親から、鈴鹿サーキットにちなんだ『鈴花』という名前を付けられた経緯を持つ。JRPの上野禎久社長は「鈴花さんがシーズンオフにはモータースポーツが大好きになって欲しい、彼女がファンとして育っていく姿をお伝えしながら、新たなファンづくりをしていきたい」と語る。
スーパーフォーミュラをもっとたくさんの人に知ってもらう、新たなファン層を獲得するという点で言えば、既に“好スタート”を切っていると言える。上野社長曰く、番組の放送開始を告知するツイートは、24時間で100万に迫るインプレッション数(表示回数)を記録したとのこと。3月末に初の東京ドーム公演を実施し、2日間で10万人を動員した日向坂46の人気の高さを改めて感じさせられる。
とはいえ、スーパーフォーミュラとしても富田をいわゆる“客寄せパンダ”のような存在として起用した訳ではない。ひとりのアイドルが、自分になぜ“すずか”という名前が付けられたのか、その答えを探していく……。その過程を見せることで、決して一過性ではない、モータースポーツのファン増加を目指しているようだ。奇しくも、今シーズンの集大成、最終戦の舞台は鈴鹿サーキット。JRPとしても、この最終ラウンドでは富田に何としても現地に足を運んでもらいたいと考えているという。
なお、7月16日(土)、17日(日)に富士スピードウェイで開催される第6戦に関しても、富田の来場に向けて調整中とのことだ。
放送時間1時間、年内に4回の特番形式で放送されるという『GO ON! NEXT〜サーキットで会いましょう〜』。スーパーGTはデジタルコンテンツに大きく舵を取り地上波テレビ番組を放送終了、スーパーフォーミュラにおいても『SF go』アプリの開発をスタートさせるなど、モータースポーツ界でもDX(デジタル・トランスフォーメーション)への注力が印象的な昨今だったが、上野社長は今回BSでテレビ番組を放送開始するに至った経緯について改めてこう説明した。
「私としては、テレビを否定しているということは毛頭ありません」
「ドライバーの魅力を伝えるツールとして、デジタルを駆使しようということで、私たちのリソースをデジタルに集中させるという方向に大きく舵を取りました。それが昨年10月の話です」
「ただ我々としても、テレビが持つ力を肌で感じていますし、当然一般の方に広く伝えられる力という点では大変価値を感じているので、実は(テレビ番組放送を)やりたかったんです」
「今回、富田鈴花さんという大変素晴らしいアイドルに巡り会えたということで、その力も借りながら、一般の方々にスーパーフォーミュラの魅力をお伝えしたいと思いましたので、頑張ってみました」
この「頑張った」という言葉にもある通り、新番組の開始は予算的にもかなりのチャレンジだった様子。とはいえテレビの持つ影響力を最大限に活用するという点で言えば、やはり地上波への露出も重要になってくるように感じられる。今後、地上波での再放送などは検討しているかと問うと、上野社長は次のように答えた。
「これの番組に関しては制作・著作をJRPがやっておりますので、色んなメディアにクロスする形で話をできるんですね」
「ですので、その件に関しては様々な関係各所と交渉しています」
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