「皆さん誰も予想していなかったと思います」自他共に認めるSFサプライズ復帰の笹原右京、KONDO RACINGと“200%”やり切る覚悟
KONDO RACINGからスーパーフォーミュラに復帰することになった笹原右京は、自分自身も含め、周囲の誰も予想しなかった展開ではないかと語った。
写真:: Masahide Kamio
2026年のスーパーフォーミュラにおけるサプライズのひとつとなった、KONDO RACINGの笹原右京起用。急転直下でシリーズ復帰を果たした笹原が、意気込みを語った。
昨年末に行なわれた鈴鹿サーキットでの合同テストでKONDO RACINGは、F1参戦経験のあるジャック・ドゥーハンを3日間にわたって起用。翌年に向けた準備の意味合いが強いこのテストでドゥーハンを全日程走らせたということは、彼が2026年にそのままレギュラーシートを手にすることになるのだろうと理解されていた。
KONDO RACINGはルーク・ブラウニングを起用することを年明けに発表したものの、もうひとりのドライバーはなかなかアナウンスされなかった。そして1月末にようやく発表された名前はドゥーハンではなく、笹原であった。
ドゥーハンとチームの間で交渉がまとまらなかったのではと噂される中、KONDO RACINGにコンタクトを図ったものの現状チームはこの件についてコメントを控えている。事の真相について彼らの口から語られるまでには、もう少し時間がかかるかもしれない。
2年ぶりのスーパーフォーミュラ復帰となる笹原も、オファーを受けたのは自身の起用が発表される数日前であったと明かし、急転直下の人事であったことをうかがわせた。「(起用は)自分もそうですが、たぶん皆さん誰も予想していなかったと思います」と笹原は苦笑する。
「ただ素直に嬉しかったですね」
笹原のスーパーフォーミュラキャリアは、代役参戦やシーズン途中からの参戦などイレギュラーなものが多く、腰を据えてフルシーズンを戦えたのはTEAM MUGENから参戦した2022年と、TOM'Sから参戦した2024年の2度だけ。前者は2勝を挙げる充実のシーズンとなったが、後者は無得点と苦しんだ。
「スーパーフォーミュラではこれまですごく良い時もあればすごく悪い時もあり、両方を経験しました。2024年は正直あまり良い終わり方ではなかったと思うので、今シーズン参戦できることに関してはまずはとにかく感謝ですし、自分は失うものがないので、KONDO RACINGと共に200%くらいやりきったと思えるシーズンにしたいと思います」
笹原としては厳しいシーズンとなった2024年のイメージを払拭したいところだが、一筋縄ではいかない可能性もある。彼は2024年12月の鈴鹿テストでKONDO RACINGの4号車をドライブしているのだが、その際にTOM'Sで自分が乗っていたマシンと「似たような傾向がある」と話していたのだ。以下は当時のコメントだ。
「今年1年、僕は結果に結び付かなかったところもありますが、ただ4号車も4号車でシーズンを通して苦しいところがあったと思います。その辺のセットアップの話や、抱えている問題を聞いていると、あまり速くないマシンって似たような傾向があるなと(苦笑)。みんな言っていることが一緒だなと思いました」
笹原にとって、このことは不安材料になり得るのか? 彼は今季「その時と同じクルマに乗るかもしれない」と述べたが、スーパーフォーミュラはドライバー、エンジニア、メカニックが三位一体となって初めてパフォーマンスが出せるカテゴリー。フォーミュラ・ルノー時代から知るエンジニアのコシモ・プルシアーノ(昨年はKCMGで小林可夢偉を担当)ら新たなスタッフと共に課題を解決していきたい構えだ。
「おっしゃる通り、過去にKONDO RACINGさんでは2回テストに乗せていただきました。あくまで自分の経験値ですが、苦戦している時は苦戦している時でそれぞれ共通点があるのは事実です。そこをどう直していくのかがこのカテゴリーの一番難しいところかなと思っています」
「昨年はKDDI TGMGP TGR-DCでアドバイザーをさせていただきましたが、その時の情報や考察をもとに準備をしてきたつもりです。その答え合わせができればと思っています」
「その時(2024年の鈴鹿テスト)と同じクルマに乗るかもしれませんが、エンジニアさんやメカニックさんなど、環境は変わっているので、走ってみないと分かりません。走ってみてから、このテストの課題が何かをあぶり出す作業になると思います。テストではタイムや結果ではなく、開幕戦に向けてどう課題を見つけて準備できるかに取り組んでいけたらと思います」
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