TRACYSPORTS RC350が逃げ切りST-3今季初優勝。各クラスタイトル争いは最終戦に持ち越し:スーパー耐久第6戦岡山グループ2

スーパー耐久の2022年シーズン第6戦グループ2の決勝レースが岡山国際サーキットで行なわれ、ST-3クラスは63号車TRACYSPORTS RC350TWSが優勝。グループ2に出走したST-3、ST-4、ST-5はいずれも最終戦にタイトル決定が持ち越しとなった。

TRACYSPORTS RC350が逃げ切りST-3今季初優勝。各クラスタイトル争いは最終戦に持ち越し:スーパー耐久第6戦岡山グループ2
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 ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第6戦「スーパー耐久レース in 岡山」が10月15〜16日にかけて岡山国際サーキットにおいて行なわれた。

 16日(日)の午前中に3時間の決勝レースが行なわれたグループ2(ST-3クラス全5台、ST-4クラス全4台、ST-5クラス全14台、ST-Qクラス4台)は、ST-3クラスは63号車TRACYSPORTS RC350TWS(阪口良平/久保凛太郎/水野大)、ST-4クラスは86号車TOM’S SPIRIT GR86(河野駿佑/松井孝允/山下健太)、ST-5クラスは88号車村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/太田達也/山谷直樹)がそれぞれポール・トゥ・ウィンを飾り、いずれのクラスもタイトル争いは最終戦に持ち越しとなった。またST-Qクラスの3台も完走した。

 15日(土)に行なわれた予選は晴天、気温26℃と10月とは思えないような暖かいコンディション。A、Bドライバーの合算タイムでグリッドが決まった。

 グループ2のポールポジションは、ST-3クラスの63号車RC350で、52号車埼玉トヨペットGBクラウンRS(服部尚貴/吉田広樹/川合孝汰)、25号車Raffinee 日産メカニックチャレンジ Z(名取鉄平/富田竜一郎/白坂卓也)、15号車岡部自動車フェアレディZ34(長島正明/小松一臣/富田自然/元嶋成弥)、39号車エアバスターWINMAX RC350 55ガレージ TWS(冨林勇佑/伊藤鷹志/石井宏尚)が続いた。

 またST-4クラスは86号車TOM’S SPIRIT GR86が、ST-5クラスは88号車村上モータースMAZDAロードスターが、それぞれクラスポールを獲得した。

 決勝レースは気温14℃ながらも日差しが強い8時30分にフォーメーションが始まったが、ウィリアムズコーナー先で1台の車両がクラッシュ。再び走り始めたが結局ヘアピンでストップしてしまったため、セーフティカー(SC)先導のまま8時33分にスタートとなった。

 4周完了でSCが隊列から離れてバトル開始。ここで63号車RC350の阪口、52号車クラウンの吉田、15号車Zの元嶋がトップ争いを展開した。しかし30周目のヘアピンで、52号車クラウンと15号車Zが接触。15号車Zはグラベルベッドで動けなくなり、52号車クラウンもタイヤがホイールリムから外れてしまい、エア抜けでピットイン。ここで吉田から服部に交代した。そしてFCY(フルコースイエロー)を予想した39号車RC350がピットインしてドライバー交代中に、FCY(フルコースイエロー)が導入された。

 15号車Zの回収は時間がかかり、33周目にはSC出動へと切り替えられた。52号車クラウンはトランスポンダーの切り替えができておらず、再度ピットインして切り替えた。

 36周目にSCランが終わりバトル再開となると、63号車RC350がピットインして久保に交代。これで39号車RC350、52号車クラウン、63号車RC Fのトップ3となり、41周目のアトウッドカーブで52号車クラウンがトップを奪った。

 47周には39号車RC Fが2回目のピットインを行なって冨林に、51周に52号車クラウンがピットインして川合へとドライバーを交代した。そして87周目にトップ走行中の63号車RC350がピットインして阪口へ交代すると、52号車クラウンの前でコースに復帰することになった。88周目の2台のギャップは2.7秒で、その差は周回ごとに縮まったが、0秒635差となった95周でタイムアップ。63号車RC Fが逃げ切り、今季初優勝を果たした。3位は39号車RC350だった。

 ST-4クラスは86号車GR86が今季4勝目を挙げ、2位は884号車シェイドレーシング GR86(石川京侍/国本雄資/山田真之亮)、3位は18号車Weds Sport GR86(浅野武夫/藤原大暉/石森聖生)だった。

 ST-5クラスは88号車ロードスターが今季初優勝を決めた。2位は72号車OHLINS Roadster NATS(山野哲也/金井亮忠/野島俊哉)、3位は4号車THE BRIDE FIT(伊藤裕士/岡田拓二/見並秀文)だった。

 なおST-Qクラスは61号車Team SDA Engineering BRZ CNF Concept(井口卓人/山内英輝/廣田光一)が総合4位、28号車ORC ROOKIE GR86 CNF Concept(蒲生尚弥/豊田大輔/鵜飼龍太)が総合5位、55号車MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio concept(寺川和紘/井尻薫/関豊/前田育男)は総合12位で完走。32号車ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept(佐々木雅弘/MORIZO/石浦宏明/小倉康宏)も5回の給水素で完走した。

 
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