テストレポート

スーパーGT 富士公式テスト

【レポート】スーパーGT富士公式テストが終了。2日目の最速はARTAプレリュード……テスト総合トップはau TOM'S

スーパーGT富士公式テストの2日目は、16号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTが最速タイム。2日間の最速は、36号車au TOM'S GR Supraだった。

戎井健一郎

公開日時: 2026/03/16 10:23

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#16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT

写真:: Masahide Kamio

 3月16日(月)、スーパーGT富士公式テストの2日目が行なわれた。この日の最速は16号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT。2日間の総合では、36号車au TOM'S GR Supraが初日に計測したベストタイムが最速だった。

 曇りがちだったテスト初日と同様、2日目も曇り空でのスタート。気温も10℃を下回っており、各車はシーズン中とは大きく異なるであろうコンディションでの走行を強いられた。特に9時半から午前セッションがスタートした直後は昨夜の雨の影響でややウエットパッチが残っており、コンディションが回復するまで走行を控えるチームも多かった。

 この寒さも影響してか、午前のセッションではスピンなども相次いだ。トラブルでストップした車両も含め、約2時間半の間に4度の赤旗中断があった。

 まず開始直後には今季からEVOモデルの新車を投入した45号車PONOS FERRARI 296 EVOが、中盤にはGT300のトップタイムを記録していた31号車apr LC500h GTがストップ。さらにはあと5分でFCYテストに移行しようかというタイミングで5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号がクラッシュし、3度目の赤旗が出された。

 マッハ号はヘアピンのイン側のバリアにヒットした模様。ドライバーの荒尾創大は無事だが、リヤセクションは大破してしまっており、午後セッションの出走は叶わなかった。いわゆるマザーシャシーのマッハ号はスペアパーツの数も限られていると言われるだけに、開幕までにしっかりと修復できるか心配されるところだが、幸いエンジンにはダメージがないという情報もある。

 マッハ号の回収が終わると、セッション残り6分というところで再開となったが(FCYテストはキャンセル)、ここでは目立ったタイム更新はなかった。

 GT500のトップタイムは4連覇を狙う36号車au TOM'Sで、タイムは1分28秒291。2番手に38号車KeePer CERUMO GR Supra、3番手に23号車MOTUL Niterra Zが続いた。ホンダ勢の最上位は、64号車Modulo HRC PRELUDE-GTの4番手だった。

 GT300クラスは、18号車UPGARAGE AMG GT3が最速。2番手は60号車Syntium LMcorsa LC500 GT、3番手は2号車HYPER WATER INGING GR86 GTだった。

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 午後セッションは14時より開始。GT500は早くから1分28秒台にタイムを入れ、一部チームは途中からロングランにプログラムを切り替えた。

 セッション前半は36号車au TOM'Sがトップにつけており、38号車KeePer CERUMO、100号車STANLEYらが続いていた。そんな中で目立った速さを見せ始めたのが16号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT。セッション折り返しが迫るタイミングで佐藤蓮が1分28秒139をマークして2番手に上がると、残り30分というところで1分27秒904にタイムを上げてトップに立った。

 GT300の666号車seven x seven PORSCHE GT3R EVOがコース脇でストップして赤旗となった後、残り15分ほどでセッションが再開されたものの、目立ったタイム更新はなし。16号車ARTAも野尻智紀がセクター全体ベストタイムを刻んでいたが、トラフィックに遭遇してしまい、さらにタイムを縮めることはできなかった。

 午後セッションのトップタイムは16号車ARTA。プレリュードがセッショントップタイムをマークするのはこれが初めてのことだ。ただ、このタイムはライバル勢がロングランに入っていた中で記録されたタイムであることは留意すべきだろう。野尻も中継のインタビューでそのことに言及し、「浮かれずにやっていきたい」と話した。

 2番手はau TOM'S、3番手はKeePer CERUMO。またGT300クラスの最速は61号車SUBARU BRZ R&D SPORTだった。

 これで公式テストは全日程が終了。2日間の総合タイムを見ると、トップはやはりau TOM'Sで、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra、64号車Modulo HRC PRELUDE-GTと続く。日産勢最上位は23号車MOTUL Niterra Zの7番手。ちなみにこれらは全て初日午後に記録されたタイムだ。

 GT300クラスは61号車SUBARU、2号車HYPER WATER INGING GR86 GT、4号車グッドスマイル 初音ミク AMGが総合トップ3に入ったが、GT300に関しては今後のBoP(性能調整)の兼ね合いもあるため、多くのチームがアタックラップのどこかでアクセルを抜くなど、爪の隠し合いをしているという声が口々に聞かれる。本当の勢力図が見えるのは、開幕戦……もしくはもう少し先かもしれない。

 開幕戦は4月12日に岡山国際サーキットで決勝レースが行なわれる。

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