スーパーGT 第2戦:富士

新エンジンでの初勝利を目指したスバルBRZ、富士でまたしても受難。チームも“驚き”のタイヤバースト……最後は駆動系トラブルで停止

スーパーGT第2戦をポールからスタートした61号車SUBARU BRZ R&D SPORTは、タイヤと駆動系のトラブルに見舞われ、富士戦でまたしてもチェッカーを受けられなかった。

戎井健一郎

編集: 2026/05/04 13:27

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#61 SUBARU BRZ R&D SPORT

#61 SUBARU BRZ R&D SPORT

写真:: Masahide Kamio

 スーパーGT第2戦富士3時間レースで、GT300クラスのポールポジションからスタートした61号車SUBARU BRZ R&D SPORT。今年は新エンジンということもあり、昨年の悲劇を払拭するようなレースが見られるかに思われたが、またも試練の1日となった。

 最初のトラブルは決勝前に行なわれるウォームアップ走行。ここでBRZの左フロントタイヤがバーストしてしまった。チームは対策を施して決勝に臨んだといい、スタート直前のグリッド上でも、メカニックが左フロントのタイヤハウスを覗き込みながら入念に作業を行なっていた。

 しかしバーストは繰り返された。山内英輝がトップを走行中の24周目、ホームストレート中腹で、ウォームアップと同じく左フロントが音をあげた。丸々1周スロー走行を強いられたBRZは大きくポジションを落とした。ちなみに、使っていたタイヤのスペックはウォームアップ時と同じ種類のものだったという。

 開幕戦岡山では硬めのタイヤ選択がハマらず苦戦したスバルは、富士戦ではより柔らかめのタイヤを持ち込んだという。原因はセットアップか、タイヤ選択か、それ以外か……この辺りは今後解析が行なわれるだろう。

 タイヤバーストで大きく順位を落としたBRZだが、その後は追い上げを見せ、レース終盤はトップ10圏内で走ることができていた。しかし井口卓人が9番手走行中の93周目、13コーナー立ち上がりで異音と共にスローダウン。井口はそのままエスケープロードへ直進してマシンを止めた。小澤正弘総監督によると、駆動系トラブルとのこと。

 昨年は、第2戦富士で優勝目前のファイナルラップでエンジンブロー。第4戦の富士スプリントでは、レース2で井口のマシンがドライブシャフト破損によりストップした。今年はハイパワーのEG33型ベースの水平対向6気筒エンジンを投入、信頼性も大きく向上し、富士戦の予選では290km/hにも迫る最高速でポールを勝ち取るなど、ポジティブな話題が多かったのだが……。

#61 SUBARU BRZ R&D SPORT

#61 SUBARU BRZ R&D SPORT

写真: Masahide Kamio

 元々富士のロングレースでは、GT300でタイヤのバーストに苦しめられるチームは多い。ただ、その中でもスバルはこれまでの富士戦でタイヤトラブルに苦しんでこなかっただけに、小澤総監督としても驚きがあったと話す。

「20分のウォームアップ走行でバーストしたのがまず驚きでした」

「我々は今まで、比較的タイヤを壊したことがありませんでした。同じメーカーのタイヤを履くチームさんがバーストに見舞われる中でも、我々は持つタイヤを選んできた中だったので、ちょっと意外でした」

「決勝に向けて対策をしたのですが、それでも壊れてしまったので。その辺はこれから原因を探っていきます」

 また小澤総監督はスバル公式のインタビューの中で、「パンクでのロスがなくとも、今の状況だと4番手、5番手というところだった」としており、同じく富士で行なわれる次戦に向けては「もう少しレベルを上げないとトップには立てないというのもよく見えたので、次に向けてしっかり課題を持ってやっていきたいと思います」と語った。

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