スーパーGT 第5戦:鈴鹿

さすがに厳しいMAXハンデのau TOM'S、今回は9位止まり。しかしライバルが重くなってきた次戦は予選上位に食い込むチャンスか

36号車au TOM’S GR Supraの坪井翔は、大きなハンデを背負う中で9位に終わったスーパーGT第5戦について、予想通り厳しいレースになったものの、マシン自体のパフォーマンスは非常に高かったと振り返る。

戎井健一郎

公開日時: 2026/08/24 3:22

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#36 au TOM’S GR Supra

写真:: Masahide Kamio

 鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーGT第5戦鈴鹿は、ホンダ勢が表彰台を独占。ポイントリーダーの絶対王者・36号車au TOM’S GR Supraは9位だった。

 前人未到の4連覇に向けて開幕2連勝とこれ以上ない滑り出しを見せたau TOM’S。第4戦富士もサクセスウエイト80kgでエンジンパワーだけでなく給油スピードも絞られた中で4位に食い込み、周囲を驚かせた。

 今回の鈴鹿戦のサクセスウエイト値は96kg。この場合はウエイト搭載50kgに加えて燃料流量(=エンジンパワー)1段階ダウン、給油流量2段階ダウンとなる。これは今季GT500で最大のハンデである。この状況下でau TOM'Sがどのようなパフォーマンスを見せるかも、今回のレースの注目ポイントのひとつと言えた。

 予選で11番手に終わったau TOM'Sは、レース前半はポジションをふたつ上げて9番手を走行。25周で山下健太から坪井翔に交代したが、後半スティントもポジションを上げるには至らず、長く10番手で走行していた。その下にいる4台は、いずれもトラブルやペナルティのあった車両だ。

 結局、GT300車両に追突した64号車Modulo HRC PRELUDE-GTの前に出て坪井は9位でフィニッシュ。終盤は8番手を走る14号車ENEOS X PRIME GR Supraにも接近したが、残り5周のアクシデントでセーフティカーが出されたままのチェッカーとなったため、オーバーテイクのチャンスを逸した。

 今季から導入されたサクセス給油リストリクターにより、従来のような「ハンデが厳しくても、燃費の良さを活かしてピットストップを短くすることでトラックポジションを稼ぐ」という戦い方ができない点も、au TOM'Sにとっては苦しかったのではなかろうか。坪井はレースをこう振り返る。

「予想通りになったかなと思います」

#36 au TOM’S GR Supra

#36 au TOM’S GR Supra

写真: Masahide Kamio

「ピットに入ったタイミングで(ライバルの)後ろに出ちゃうので、ちょっと厳しいレースになってしまいました。レース途中から(ライバルを)抜いていく作業をしないといけなくなるわけですが、前回の富士は抜けるサーキットだからそれができました。ただ今回の鈴鹿はそれができませんでした」

「クルマのポテンシャルはめちゃくちゃあったので、自分が抜けるチャンスを作って、24号車(7位に入った24号車リアライズコーポレーション Z)くらいまでは行きたかったのですが、とはいえ14号車(ENEOS)を抜くのも正直難しかったです。これが給油リスの難しさかなと。富士はちょっと上手く行きすぎていたところもあると思います」

 トラックポジションを失う“給油リス”との付き合い方をうまく考えていきたいと語る坪井。ただその反面、燃料流量を3段階に渡って絞っていくという方式から給油リスを絞っていく方式になったことで、au TOM'Sとしてはライバルのサクセスウエイトがかさんでくる今後のラウンドでは、予選でチャンスが生まれることになる。

 というのも、サクセスウエイト値51kg以上の車両は、51kgであろうが80kgであろうが100kgであろうが、「ウエイト搭載50kg+燃料流量1段階ダウン」という車体パフォーマンス側のハンデは同条件。あとは決勝での給油のハンデがつくかどうかの違いだ。

「(次戦から)周りで燃リスが入る車両が相当増えるので、予選で前に行ければめちゃくちゃチャンスがあると思います」と坪井。次戦SUGOではau TOM'S、16号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT、14号車ENEOS X PRIME GR Supra、100号車STANLEY HRC PRELUDE-GT、8号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT、38号車KeePer CERUMO GR Supraの6台が「ウエイト搭載50kg+燃料流量1段階ダウン」の状態。14台中9台が40kg以上のウエイトを積むことになる。

「今回は1周(予選アタック)も速く走れないし、ピットでも後ろにいっちゃうしで、正直一番キツいレースになるかなと思いましたが、その中でもポイントを獲れたので、最低限のことができたのかなと」

「欲を言えば14号車の前でゴールしたかったですが、不運なアクシデントがあり、追いついたところでレースが終わってしまいました。クルマのパフォーマンスはめちゃめちゃ高かっただけに、もう少し長いレースがしたかったですが、やれることはやったと思うので、次のSUGOに向けては良いレースができたと思います」

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