スーパーGT 第7戦:オートポリス

TEAM KUNIMITSU、見えたぞ6年ぶり栄冠! 残すはもてぎ2連戦、絶対王者au TOM’Sと3点差「背中が見えてきた」と山本尚貴

スーパーGT第7戦オートポリスを制した100号車STANLEY HRC PRELUDE-GTの山本尚貴は、プレリュード投入初年度で自分たちがタイトルを獲るという思いが俄然強くなったと語る。

戎井健一郎

公開日時: 2026/10/18 11:32

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Naoki Yamamoto, Tadasuke Makino, Team Kunimitsu

写真:: Masahide Kamio

 オートポリスで行なわれたスーパーGT第7戦の3時間レースを制したのは、TEAM KUNIMITSUの100号車STANLEY HRC PRELUDE-GTだった。これで今季2勝目……山本尚貴、牧野任祐組にとっては、2020年以来のシリーズタイトルも現実的なものとして見えてきた。

 ただ4番手からスタートしたSTANLEYにとっても、今回のレースは決して簡単な展開ではなかった。

 前半に出た1回目のセーフティカー投入時には、既にその時点で1回目のピットストップを終えていた16号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTをはじめとする数台が有利な状況に。4番手スタートからステイアウトを続けたSTANLEYは、レース折り返し地点で1回目のピットストップを行ない山本から牧野に交代した時点で、ほぼ最後尾に落ちていた。給油リストリクターによる給油時間のハンデも受けており、そのことも影響しただろう。

 しかしその数周後、GT300クラスのアクシデントにより2度目のセーフティカーが出た。これにより各車のギャップは詰まり、STANLEYの不利は緩和されたばかりか、むしろ2回目の給油時間を短くできることから、一気に優位な状況になった。

 そして実際に、2回目の給油を終えた時点で、STANLEYはレースをリードする存在に。そのままトップチェッカーを受けた。

 山本はレースで優勝できる手応えは感じていた一方で、セーフティカーのタイミングなどの不確定要素は心配だったと振り返る。しかしチームがレースの状況を適切に見極めた上で手繰り寄せた勝利だった。

「1回目のセーフティカーが入った時は、今日はちょっと厳しいかなと思いました」と山本は言う。

「ただチームが臨機応変に対応してくれて、牧野選手がレースを俯瞰で捉えていたのが今回の勝因だと思います。本当に牧野選手とチームと勝てたレースだなと思います」

 山本は、自身がレースの約半分の距離を走り続けることになった戦略判断について、こう補足した。

「まず、蓋をされなければペース自体は良さそうでした。あと、先に16号車(ARTA)がピットインして、彼らが(同じピットイン組を)蓋する格好になり、その集団のペースが上がりませんでした」

「それをチームと牧野選手が見て、『山本で引っ張ろう』という決断をしてくれました。僕は燃費のこと、(1分)40秒、41秒で走ることだけを考えつつ、セカンドスティントに向けたタイヤの内圧、燃費について常にフィードバックしていました」

「1時間20分近く走りましたが……このチームはすごいなと思いましたね」

 GT500クラス4連覇を狙う36号車au TOM’S GR Supraが開幕2連勝と、これ以上ないスタートダッシュを切った2026年シーズン。ホンダ陣営は今季投入のHRCプレリュード GTの戦闘力を夏頃に大幅に上げた結果、第4戦から4連勝。中でも100号車STANLEYは第4戦富士と第7戦オートポリスを制した。

 オートポリス戦の終盤まで4番手を走っていたau TOM’Sは、ピット作業違反でドライブスルーペナルティを受けたことで8位に。これにより、ランキング2番手の山本、牧野組はau TOM’Sの坪井翔、山下健太組との点差を3に縮めた。残すはモビリティリゾートもてぎでの250kmレース2戦だが、絶対王者の牙城を崩す可能性がかなり現実的なものとして見えてくるようになった。

 チャンピオン争いにも、自信を持って臨めるのではないかと問うと、山本はこう語った。

「そうですね。前半2戦はかなり厳しかったですが、僕たちが富士で優勝してから勢いがあり、パフォーマンスを発揮できていますし、僕たちもそれをチャンスと捉えて取りこぼさずにここまで来ました」

「鈴鹿でのエンジントラブル(※エンジン交換によるペナルティストップで11位に)は痛かったですが、レースなので仕方ありません。あと2戦、追いかける立場で失うものはないし、36号車の背中が本当に見えてきたので、プレリュード初年度にこのチームでチャンピオンを獲りたいという気持ちが俄然出てきました」

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