1号車IMPULのバゲット、富士での厳しいレースに語気強める「受け入れられない結果。前年王者がこんなに離されてはいけない」|スーパーGT第2戦
スーパーGT第2戦富士で9位に終わった1号車MARELLI IMPUL Zのベルトラン・バゲットは、今回のようなレースは「受け入れられない」として、早急に解決策を見つける必要があると語った。
写真:: Masahide Kamio
富士スピードウェイで行なわれたスーパーGT第2戦。1号車MARELLI IMPUL Zの平峰一貴、ベルトラン・バゲット組は9位に終わったが、トップから大きく離されたレースを終えて、バゲットは厳しいコメントを残した。
12番グリッドからのスタートとなった1号車は、バゲットがスタートドライバーを務めた。レース序盤はペースの上がらない19号車WedsSport ADVAN GR Supraを先頭としたトレインが形成され、6番手集団は団子状態となっていたが、その集団をかき分けるには至らず36周でピットイン。ここでドライバーは平峰に交代となったが、その平峰も大きくジャンプアップすることはできず、トップから80秒遅れの9位でフィニッシュした。
昨年はコンスタントにポイントを獲得することでシリーズタイトルを獲得した1号車。同年は第3戦鈴鹿でトラブルによる1周リタイアがあったが、それを除けば全レース7位以上という安定感であった。そして今季開幕戦は6位……したがって今回の9位という結果は、ポイント圏内ではあるもののTEAM IMPULにとってZ投入以来ワーストの順位ということになる。しかも10位以下はその半数以上がトラブルやペナルティ、ピットスタートによる影響を受けており、純粋なペースでは「最も遅かった部類」とバゲットも語っている。
「何がダメだったのかを分析するために努力しなければいけない。今回のようなレースは受け入れられないからだ」
バゲットはそう語る。
「今回のような順位では全く満足できない。僕たちはディフェンディングチャンピオンなのだから、こんなに離されてはいけない」
「いつもなら、どんな順位でスタートしても這い上がることができた。レースペースはいつも僕たちのストロングポイントだったし、だからこそ僕たちはチャンピオンになれた。でも今日はどうすることもできなかった。前のクルマに近付けなかったんだ」
「僕たちにはとにかく速さがなかった。実際、コース上で最も遅い部類だった。早急に解決策を見つけないといけない」
今回の富士戦において4台の日産Z勢は、前戦ワンツーで多くのサクセスウエイトを積む3号車Niterra MOTUL Z(30kg)、23号車MOTUL AUTECH Z(42kg)がそれぞれ5位、7位を獲得。ノーウエイトの24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zは不運な接触で戦線離脱するまでは3番手を走行しており、2番手の100号車STANLEY NSX-GTを追い上げる走りを見せていた。こういった結果からも、IMPULは陣営の中でも相対的に苦しんでいたと言える。
「彼ら(24号車リアライズ)は昨年の第4戦でも速かったのでそこは驚きではない。でも僕たちはあの時2位でフィニッシュしているんだ」とバゲット。
「彼らがいるべき位置にいて、僕たちがいるべき位置にいないということだ」
次戦鈴鹿には14kgという比較的軽いサクセスウエイトで臨むことになる1号車。しかしバゲットは、昨年の優勝を再現するためには大幅なパフォーマンスアップが必要だと語る。
「僕たちは目を覚ましてなぜ遅かったのかを突き止めないといけない」
「重要なのは、残り2レースの段階でタイトル争いに加わっていること。でもこのような状況が続くようでは、そうもいかないだろう」
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