スーパーGT 富士公式テスト
【スーパーGT】空力開発凍結の中、やれることは意外にある? 気になるフロントボンネットの開口部
スーパーGT富士テストに登場したGT500クラスの車両を見ると、ボンネットの開口部周辺の処理は各メーカーで特色があり、興味深い箇所のひとつとなっている。
戎井健一郎 Jamie Klein
編集: 2023/03/27 3:27
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

スーパーGT開幕前最後の公式テストとして開催された富士公式テスト。ここに登場したGT500車両のフロントボンネットを見てみると、各メーカーの創意工夫が見てとれた。
注目すべきは、ボンネットに設けられた冷却ダクトの出口付近。最も目を引いたのはトヨタ陣営で、14号車ENEOS X PRIME GR Supra、36号車au TOM'S GR Supra、37号車Deloitte TOM'S GR Supra、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraの4台には2段構造となったフラップのような構造物が確認できる。これは今回の富士テストから投入されたもののようだが、陣営の関係者からはまずまずのパフォーマンスだという声も聞かれた。
一方ホンダ陣営のNSX-GTのボンネットを見てみると、こちらの開口部は曲線的な形状をしている。複雑な形状のため分かりづらいが、昨年のものと比べて異なる処理をしているように見える。開発が許されているエンジンの進化に合わせて冷却の最適化を図った結果、このような解決策に落ち着いたようだ。
日産陣営のZのボンネットを見てみると、開口部は昨年と変わらず、縦にシンプルなスプリッターが1本入ったものとなっている。これはインタークーラーで使った空気を排出するルート、ラジエターで使った空気を排出するルートを区切ることで、それぞれ流速・圧力の異なるふたつの気流を効率良く流そうというソリューションと推測される。なお複雑な形状をしているホンダのそれも、日産と同じような考え方で流路を分けているようだ。
#3 Niterra MOTUL Z
Photo by: Masahide Kamio
ただ現在のGT500クラスでは基本的に空力開発が凍結されており、いわゆる“デザインライン”の下にあるフリックボックスやラテラルダクトなどの主要空力パーツは軒並み変更ができない。ただそんな中で、当該開口部のあるエリアについては各陣営で様々な解釈・意見がある様子。今後各メーカーがどのようなアプローチを取って来るのかにも注目だ。
今回登場した各マシンの開口部にはそれぞれどのような狙いがあるのだろうか? 開発エリアが限られている中でも、実に興味深い。
関連ニュース:
- ミシュラン独壇場と思われた“ちょい濡れ路面”界にヨコハマが殴り込み? 富士テストで新パターンのタイヤが効果発揮か「方向性は間違っていない」
- スバルに聞く、富士テストでの佐々木孝太サプライズ“復帰”の理由。多忙極める井口卓人、山内英輝の「もしも」を考慮
- 【スーパーGT】岡山でトップ4独占のGRスープラ。TRD湯浅エンジニア「開発凍結の中、やれることはやってきた」
- GT富士テスト初日でクラッシュのHOPPYスープラ。昨年鈴鹿に続く2度目の事故もチームが前向きな理由「今回は“後戻り”せずに済む」
- 2022スーパーGT制した日産Z、強さの鍵は空力バランス向上による適応能力? 一方でパワー向上を指摘する声も
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 スバルに聞く、富士テストでの佐々木孝太サプライズ“復帰”の理由。多忙極める井口卓人、山内英輝の「もしも」を考慮
次の記事 【スーパーGT】大胆な新パターンのウエットタイヤをテストしたブリヂストン。その評価は時期尚早もミシュランとの差は縮まった?
More from
戎井健一郎

太田格之進、最終ラウンド待たずしてスーパーフォーミュラ初王座決めるか。富士戦終えてライバルとの差を1点でも広げれば戴冠
スーパーフォーミュラ
スーパーフォーミュラ 1 日前
太田格之進、最終ラウンド待たずしてスーパーフォーミュラ初王座決めるか。富士戦終えてライバルとの差を1点でも広げれば戴冠

グランツーリスモに収録決定! スポーツランドSUGOってどんなコース? フラガ&利徠斗が解説……実装前に難所を予習しよう
スーパーフォーミュラ
スーパーフォーミュラ 8 日前
グランツーリスモに収録決定! スポーツランドSUGOってどんなコース? フラガ&利徠斗が解説……実装前に難所を予習しよう

次世代国産フォーミュラ『JMIA-DOME F113』が富士でデモラン! 開発ドライバーの大嶋和也も好感触「思ったよりも順調。楽しみです」
WEC
WEC
Fuji
10 日前
次世代国産フォーミュラ『JMIA-DOME F113』が富士でデモラン! 開発ドライバーの大嶋和也も好感触「思ったよりも順調。楽しみです」
最新ニュース

ラズガットリオグル、母国トルコのMotoGP復活に向け自ら動く「2028年にMotoGPを呼び戻せる可能性がある」
MotoGP
MGP MotoGP 1 時間前
ラズガットリオグル、母国トルコのMotoGP復活に向け自ら動く「2028年にMotoGPを呼び戻せる可能性がある」

インドネシアGPとの相性が最悪のマルク・マルケス、ドゥカティも苦戦を覚悟?「10点か12点失っても悪くはない」
MotoGP
MGP MotoGP
インドネシアGP
4 時間前
インドネシアGPとの相性が最悪のマルク・マルケス、ドゥカティも苦戦を覚悟?「10点か12点失っても悪くはない」

”俺たち”はレッドブルの判断を見習うべき? ルクレール「彼らが選択を外さない理由を理解しないと」
F1
F1 F1
バーレーンGP
4 時間前
”俺たち”はレッドブルの判断を見習うべき? ルクレール「彼らが選択を外さない理由を理解しないと」

MotoGP、2027年から新フォーマット導入。スプリント予選追加、ウォームアップ廃止など変化
MotoGP
MGP MotoGP
日本GP
8 時間前
MotoGP、2027年から新フォーマット導入。スプリント予選追加、ウォームアップ廃止など変化
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録