3号車と明暗分かれた23号車Z。松田次生「僕たちはGT-Rに乗り慣れている。考え方や乗り方をZに切り替えないと」
スーパーGT第3戦ではペナルティなどもあり12位に終わった。23号車MOTUL AUTECH Zの松田次生。鈴鹿大会での4連勝を逃した形だが、既に気持ちを切り替えているようだ。
#23 MOTUL AUTECH Z
Masahide Kamio
スーパーGT鈴鹿大会で3連勝し、今回のレースで4連覇を狙った23号車MOTUL AUTECH Zの松田次生は、予選Q1落ちの12番手スタートから途中入賞圏内でのバトルを演じたが、僚友の3号車CRAFTSPORTS MOTUL Zに優勝をさらわれたばかりか、ペナルティを取られ12位フィニッシュでノーポイントに終わった。しかしレース後に話を聞くと、悔しさは見せながらもポジティブだった。
地元コースである鈴鹿では、ゾーンに入るような走りを見せ3大会連勝を果たし4連覇が期待されていた松田だが、今回は公式練習トップタイムからまさかの予選Q1落ちで12番グリッドスタート。さらに決勝では入賞圏内でバトルを演じながらも接触行為でペナルティを取られ12位ゴールのノーポイントに終わった。さぞかし意気消沈してるのではとピット裏を訪ねてみると、確かに悔しさは見せながらもポジティブな発言で、シリーズ中盤戦以降の巻き返しを誓った。
「僕の4連覇はできませんでしたから、もちろん悔しいです。でも日産勢としては3号車が優勝したことで、日産車の4連覇は果たせたので喜ばしいです。これから僕らもどこかで巻き返せるようにしていきたいと思っています」と松田。
チーム名こそ異なるものの、今年はNISMOの2カー体制が戻った。優勝した3号車とはどこがどう異なるのか?
#23 MOTUL AUTECH Z, #3 CRAFTSPORTS MOTUL Z
Photo by: Masahide Kamio
「タイヤは3号車と同じスペックです。ただクルマ作りのコンセプトが違います。今回は3号車の方が今週末の条件に合っていたということでしょうね。そういう意味でも、僕たちは考え方を変えていかないといけないかなと思います。いい勉強になったレースでした」
「(優勝した)3号車があそこまで走れるということは、あのセットアップを僕たちも試せるように、ちょっとまた(監督兼任の)エンジニアと考えながらやって行きたいと思います。僕たちはGT-Rに乗り慣れているので、クルマの考え方や乗り方……そこをいろんな意味でZに切り替えて行くのもありなのかなと思います」
長年GT-Rに乗り慣れていた分、3号車ドライバーのZに対する反応に追いつけなかったという反省があったのかもしれない。
「ただ今回3号車が勝ったことで、(Zで勝たなければならないというプレッシャーの)荷が降りた部分もあるので、とにかく次に向けて頑張っていきたいなと思っています。今回は後ろの方でしたけど、何台かオーバーテイクしてファンの皆さんに見せるレースもできたので、それは良かったかなとは思います」
レース終盤、GT300車両との接触でドライブスルーのペナルティを受けることになってしまった松田。「FCY明けでグリーンになっているのに(GT300車両が)加速しないばかりかコースの真ん中を走っていたので、避けるのが精一杯だったんです。だから、なのに何でこちらがペナルティなのか謎なんです」と苦笑した。
中盤戦に向けては「3号車が勝ったので、僕たちも考え方を変えて巻き返せるよう頑張ります。得意な鈴鹿はもう1戦ありますし、その前の富士もね」と笑顔を見せた松田。若手コンビの活躍で刺激を受けてベテランに火が着くか? 次の富士までの長いインターバルを挟み、リフレッシュした松田らの巻き返しに期待をしたい。
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