連日のトラブルに泣いた38号車CERUMO。次戦はペナルティ濃厚も“オートポリスの再現”目指し前を向く
38号車ZENT CERUMO GR Supraの田中耕太郎監督は、スーパーGT第3戦でトラブルに見舞われ、第4戦でのペナルティストップな濃厚な状況となったが下を向いておらず、好成績を目指せると語った。
写真:: Masahide Kamio
鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーGT第3戦。38号車ZENT CERUMO GR Supraにとっては散々な週末となってしまった。
まず土曜午前の練習走行では、燃料系トラブルにより出火。エンジンにもダメージが及んでいることが発覚し、エンジン交換を決断した。
田中耕太郎監督曰く、エンジン交換を予選までに間に合わせて走らせることも不可能ではなかったようだが、無用なリスクを避けるために出走を回避したという。彼は次のように語る。
「(エンジン交換は予選前に)そこそこ終わってたんだけど、熱の影響でセンサーハーネスが壊れたりしていました。そんなものを走らせてもしょうがない、危ないということで出走を断念し、綺麗に治しましょうということになりました。やっつけの仕事ではダメなので」
結果的にチームの作業は深夜まで続いた。マシンが組み上がった後、アライメントの調整なども行なった結果、作業が全て終了したのは深夜2時頃だったという。
そんなチームの頑張りも虚しく、38号車は決勝でもトラブルに見舞われた。レース10周を過ぎた頃、立川祐路がドライブするマシンはエキゾーストから煙を吐き、力なくコース脇にストップした。
#38 ZENT CERUMO GR Supra
Photo by: Masahide Kamio
「今度はエンジンの中が壊れちゃっています」と語る田中監督。原因はまだ分かっていないものの、「昨日のトラブルとの関連はないと思いますし、昨日の2次災害でもないはず」だという。
これにより、38号車は今季3基目のエンジン投入が確実に。レギュレーションで許可されているエンジンは年間2基となっているため、次戦でペナルティストップ5秒を科されることが濃厚だ。
そんな泣きっ面に蜂な状況でも田中監督は前を向いているが、それには根拠がある。
「ペナルティなので次もノーチャンスだと思うかもしれませんが、去年のオートポリス戦は(エンジン交換による)ペナルティを受けて2位になっています。そういうことは起こり得る訳です」
昨年の第6戦オートポリスでは、ペナルティストップを科されるもセーフティカー出動でそのダメージを最小限に出来た結果、石浦宏明がオーバーテイクショーを見せて2位まで順位を上げたというレースだ。あれが奇しくも38号車のここ最近のベストリザルト。「次回も楽しめると言ったらあれですが、前向きに戦っていくつもりです」と田中監督は締めくくってくれた。
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