NASCARのル・マンへの”挑戦”完遂。一時はLM-GTE首位をも凌駕……バトン「本当にワンダフルなマシンだったよ!」
特別エントリーでル・マン24時間レースを戦ったNASCARマシンの24号車。ドライバーのジェンソン・バトンは、素晴らしいクルマだったと語った。
第91回ル・マン24時間レースに特別エントリーで出場したNASCARマシン、ヘンドリック・モータースポーツの24号車は、途中長時間の修理を強いられる場面があったものの計285周を走り、ル・マン完走を果たした。
未来の技術のために設けられた特別枠ガレージ56で出走した24号車。現行のNASCARカップカーである”Next Gen”シボレー『カマロZL1』を改造したこのマシンは、LM-GTE Amクラスを上回る速さを見せ、周回を重ねていった。
普段ならNASCARマシンが経験することがないであろう闇夜の中での雨も乗り切った24号車は、一時LM-GTE Amクラス首位を上回る総合27番手まで浮上。しかし日曜日の朝に駆動系の故障に見舞われ、長時間の修理が必要となった。修理の末走行を再開した24号車は、最終的に総合39位でフィニッシュした。
ジェンソン・バトン、マイク・ロッケンフェラーとマシンを共有したジミー・ジョンソンは、「胸がいっぱいだ」と語った。
「僕たちはNASCARやヘンドリック、シボレー、グッドイヤーと共にここに来たからだ」
「ここで働いている人たちの多くは、僕がレースやチャンピオンを獲得した時に別のチームのメンバーだった。見慣れた顔がたくさんいる中でこういう経験ができたことは、まさに桁外れだった」
「パレードでも、クールダウンラップでも、ファンの歓迎ぶりはすごかった。コーナーマーシャルも熱狂的だった。すべてが信じられないほどだったよ」
「僕のバケツは満タンだ。本当に幸せだ」
バトンもレース後、「最高だった」と語った。
「ル・マン24時間レースに参加するすべての人を祝福するために、観客はここに集まっている。カップカーからル・マン用の耐久マシンに仕上げるなんて、驚異的な仕事だ。このメンバーで仕事ができたことを誇りに思う」
「僕たちドライバーはミスをしなかった。もっとハードにプッシュしたかった。寛容で、運転しやすいクルマなんだ。ハードに走れば遅くなるけど、本当にワンダフルなクルマだった」
今回の特別エントリーはNASCARの75周年を祝うものであり、NASCARのCEOであるジム・フランスが、父であるビル・フランス・シニアが1976年のル・マンに2台のストックカーを持ち込んだことに触発されて実現したものでもあった。
「信じられない結果だ」とフランスは語った。
「何百人もの人が、何千時間という時間をかけて、このレースを成功させた。そして、チームもピットクルーも、みんなが一週間かけて成し遂げたことは、本当に素晴らしいことだった」
「父と兄がどこかで見下ろして微笑んでいることを願っている。我々の目標は、最後まで走ってレースを終えること、そして最後尾にならないことだった。そして、我々はそれを達成した」
ヘンドリック・モータースポーツのオーナー、リック・ヘンドリックは、「我々のスポーツのことを誇りに思う」と話した。
「このプロジェクトを監督するチャド(カナウス)とグレッグ(アイブス/クルーチーフ)とは、最初からしっかりとやらなくてはいけないと話していた。我々はどんな出費も惜しまない」
「我々のNASCARチームは、どんなレースでもできる。つまり才能があるし、優秀なエンジニアや賢い人たちがたくさんいるので、何でもできるんだ」
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