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ライバル勢に”興味ナシ”。WECトヨタの小林可夢偉、ハイパーカー競争激化も我関せず……ただし「フェラーリは速いかも?」

Toyota Gazoo RacingからWECに参戦する小林可夢偉は、2023年シーズンから同じハイパーカークラスを戦うライバルが一気に増加するものの、他車については「興味がない」と語った。

#7 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid: Mike Conway, Kamui Kobayashi, Jose Maria Lopez

写真:: Toyota Racing

 シーズン開幕前に行なわれるプロローグテストを終え、いよいよ始まるFIA世界耐久選手権(WEC)の2023年シーズン。今季から最高峰クラスのハイパーカークラスには新規参戦メーカーも多いものの、Toyota Gazoo Racingのチーム代表兼7号車担当ドライバーの小林可夢偉は、自分たちの仕事に集中するだけだとして「ライバルには興味がない」と語った。

 昨シーズンのWECハイパーカークラスは、トヨタの2台とグリッケンハウスの1台、そして途中参戦のプジョーから2台、そして旧規定の車両を使うアルピーヌという計6台で構成されていたが、今年はグリッドが拡大。フェラーリやヴァンウォールが新たにLMH車両を投入し、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権とWECの共通規格であるLMDh車両がハイパーカークラスに組み込まれる。

 LMDhからはポルシェとキャデラックが参戦することで、2023年のハイパーカークラスには計13台がフルエントリー。今年100周年を迎えるル・マン24時間レースでは更に増え、16台に拡大することとなる。

 スポーツカーレースが花開く2023年。シリーズ5連覇、ル・マン6連覇の偉業達成を目指す王者トヨタは、『GR010』にアップデートを投入してライバル勢を迎え撃つこととなった。

 3月15日(水)から始まる開幕戦セブリング1000を前に、小林がプロローグでは走り出しからマシンの素性の良さを感じられたと、アップデートを評価している。

「今シーズンに向けてまずGR010はアップデートされたバージョンになり、周りのライバルと一緒に走る初の機会となりました」

「他のほとんどのチームがセブリングをかなり走り込んできていた中、僕らはこの新しくアップデーしたマシンでは全く(セブリングを)走ることなくプロローグを迎えました。不安は沢山ありましたが、来た時にはすぐに良いフィーリングをマシンから得ることができました」

「アップデート後のマシンは、乗った瞬間に良いなって分かる状態になっていました。バンピーなセブリングに来てそれを実現できましたし、マシンへの期待という点では非常にいい感覚でセブリングのプロローグに入ることができました」

#51 Ferrari AF Corse Ferrari 499P: Alessandro Pier Guidi, James Calado, Antonio Giovinazzi

#51 Ferrari AF Corse Ferrari 499P: Alessandro Pier Guidi, James Calado, Antonio Giovinazzi

Photo by: JEP / Motorsport Images

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 プロローグは今季新たにハイパーカークラスのグリッドへ加わるライバルマシンと初めて、コース上を共に走る機会となった。2日間の走行を経て、トヨタ勢は総合タイムでワンツーを記録。2台合わせて587周をノートラブルで走りきった。

 WEC王者として盤石なスタートを切ったものの、小林はフェラーリ『499P』のポテンシャルを警戒している。

「実際、フェラーリは結構速いとは思っています」

「現状、タイムだけを見たら他のLMDhと似たようなところにもいるので、正直もう少し様子見が必要だとは思ってもいますが」

 ただそう語る一方で、ライバルマシンへの興味は無いという。

「いや、トヨタしか興味ないですね」と小林は言う。

「くれるなら全部欲しいですけど、別に気になるマシンというのは特にないです。見た目では分からないですしね」

「フェラーリは素人が作った感じではない、F1チームが作ったようなマシンの作りはしていると思います。ただそこが良いのか悪いのかと言われると、僕としては『どうなんだろう?』という疑問符も浮かびます」

「今までル・マンをやってきたという点では、トヨタにとっては意味があったと思っています」

「というのも、フェラーリのドライバーと話してみると『耐久テストで未だに走りきれたことがない』と言っているんです。彼ら自身、耐久という部分においては、まだまだ信頼性など色々なところを改善してく必要があると感じているようです」

 そしてチームが感じるプレッシャーは、ライバルが増えたことからくるモノではなく、100周年のル・マンでミスなく6連覇を達成するという目標からくるモノだと小林は言う。

「ライバルが増えるからといって、プレッシャーが増えるということではありません」

「今年はル・マン100周年ということで、絶対にミスなく勝ちきるということを実現するために自分たちが何をしなければいけないのかというところに対して、一番プレッシャーがあると思います。100周年は一度しかありませんし、ここを本当にミスなくやりきることが、やはりル・マン最大のチャレンジだと思います」

「パフォーマンス面では、正直BoP(性能調整)があるので速いマシンを作れば良いということではなく、それぞれのサーキットで力を出し切れる強いマシンがカギになってきます。特性として、サーキットによって得手不得手を作らないことが大事なので、プレッシャーという意味では自分たちが100%の力を出しきれるかというところが一番プレッシャーを感じるところです」

「ライバルがいることによるプレッシャーは正直……でも、彼らがいることで僕らが勝てた時の価値も上がると思うので、そういう意味では僕らにとっては良い刺激になると思います」

 
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