レースレポート

WEC 24 Hours of Le Mans

トヨタがワンツーでル・マン24時間レース4連覇を達成! 小林可夢偉の7号車が悲願の初制覇

第89回ル・マン24時間レースは、TOYOTA GAZOO RacingのGR010 HYBRIDがワンツーフィニッシュを達成。トヨタとしては4連覇、小林可夢偉がドライバーを務めるトヨタ7号車は悲願の初制覇となった。

松本 和己

公開日時: 2021/08/22 14:29

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Race winners #7 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid Hypercar, Mike Conway, Kamui Kobayashi, Jose Maria Lopez, second place #8 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid Hypercar, Sebastien Buemi, Kazuki Nakajima, Brendon Hartley

 2021年の第89回ル・マン24時間レースは、TOYOTA GAZOO Racingの7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組)が総合優勝を達成。トヨタとしては2018年の初制覇から4連覇を成し遂げた。

 小林のアタックでポールポジションを獲得したトヨタ7号車は、ウエットコンディションとなったレース序盤から危なげなくトップを快走。途中リヤタイヤがスローパンクチャーに見舞われるシーンや、コーナーで止まりきれずにオーバーランする場面もあったが、マシンに大きなダメージを負うことなく周回を重ねた。

 7号車最大のライバルは、僚友のトヨタ8号車(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー組)だった。その8号車はスタート直後のダンロップ・シケインでグリッケンハウス708号車に追突される波乱の幕開けとなったが、猛烈な追い上げを見せ、スタートから2時間も経たないうちに総合2番手まで浮上してみせた。

 日没後には再び雨がパラつき、暗い中でクラッシュも相次いだが、トヨタ勢は同一周回のまま無事に夜明けを迎えた。しかしレース残り時間6時間20分を切った頃、セバスチャン・ブエミがドライブするトヨタ8号車が、燃料系のトラブルを抱え何度かイレギュラーなタイミングでピットイン。コース脇に一旦ストップする場面もあり、これで7号車から1周遅れとなった。

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 レース残り4時間を切ると、全体的に各車の間隔が開いていることもあってか、フィニッシュに向けてトラブルの少ない、比較的落ち着いた展開が続いた。ただ、トヨタは7号車にも8号車と同様の燃料系トラブルが起きているようで、2台が比較的早め早めにピットに入ってフィニッシュを目指した。

 残り時間が1時間となる頃には、ポルシェ91号車がフォードシケインで止まりきれず直進。グラベルに乗り上げた衝撃でディフューザーを含むリヤバンパーが脱落してしまった。コース上にデブリが散乱したことをきっかけに、フルコースイエローが出され、コース全域のデブリが清掃された。

 トヨタの2台は大事を取って、ラスト1時間で2度ピットインさせると、最後はピットで2台が合流しラスト10分、5万人の観客の前をランデブー走行した。

 これまでル・マンで速さを見せつつも、あと一歩で僚友8号車に及ばない展開が続いてきたトヨタ7号車。しかし今年はトラブルに見舞われながらもそれをはねのけ、最後は小林可夢偉の手で24時間371周を走りきり、悲願のル・マン総合優勝を達成した。

 8号車も終盤はトラブルと付き合いながらも何とかフィニッシュ。今年は8号車の方にトラブルが集中した感があったが、総合2位を確保。7号車と共に、ル・マンでトヨタがワンツーフィニッシュを飾った。

 ハイパーカークラス3位、そして総合3位となったのはアルピーヌ36号車。レース序盤はトヨタ勢に食らいついていたが、2度スピンがあって後退。最終的には7号車から4周遅れでのフィニッシュとなった。

 WEC参戦3レース目、これが初めてのル・マン24時間レースとなったグリッケンハウスのLMHマシンは2台共に完走を果たした。特に708号車は、アルピーヌ36号車と同一周回の総合4位でフィニッシュ。イレギュラーでのピットインもほぼなく、すでに信頼性が確立されたLMP1マシンを相手に初のル・マンでほぼ互角の走りを見せた。

 LMP2クラスは、レース折り返しを前にクラス首位に立ったチームWRTの31号車が、そのまま主導権を握って優勝するかと思われたが、残り2時間を切ったところで同チームの僚友41号車に逆転を許した。

 しかしその41号車は、ファイナルラップでストップしてしまうというまさかの展開。これでクラス優勝は31号車となり、2位には僅差で28号車JOTAが続いた。41号車のドライバーを務めたロバート・クビサは、24時間レース初完走でクラス優勝を目前にしながら失格と、残念な結果となってしまった。

 LM-GTE Proクラスは、AFコルセのフェラーリ51号車が優勝。クラス2位には、同一周回でコルベット・レーシングの63号車が入った。耐久レースの王様と呼ばれるポルシェは、今回のル・マンではピリッとせず、92号車の3位が精一杯だった。

 LM-GTE AmクラスはAFコルセのフェラーリ83号車が優勝。星野敏、藤井誠暢が乗る777号車D’STATION RACINGは、粘りの走りでポジションを上げクラス6位、総合33位でフィニッシュした。

 木村武史もドライバーを担当した57号車ケッセル・レーシングは、128周を走ったところでエンジンブロー。夜を越えられずに無念のリタイアとなった。

 特別仕様のLMP2マシンを使用し、”Innovative car”と呼ばれる特別枠で参戦した84号車ソーセ・レーシングチーム41は、青木拓磨がチェッカードライバーを担当。総合32位で完走を果たしている。

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順位 # ドライバー クルマ 周回数 タイム ピット 1 7 United Kingdom マイク コンウェイ
Japan 小林 可夢偉
Argentina ホセ・マリア ロペス Toyota GR010 - Hybrid 371   33 2 8 Switzerland セバスチャン ブエミ
Japan 中嶋 一貴
New Zealand ブレンドン ハートレー Toyota GR010 - Hybrid 369 2 laps 37 3 36 Brazil アンドレ ネグラオ
France ニコラ ラピエール
France マシュー バクシヴィエール Alpine A480 367 4 laps 31 4 708 Brazil Pipo Derani
France Franck Mailleux
France Olivier Pla Glickenhaus 007 LMH 367 2'34.103 28 5 709 Australia Ryan Briscoe
United Kingdom Richard Westbrook
France ロマン デュマ Glickenhaus 007 LMH 364 6.095 29 6 31 Netherlands ロビン フラインス
Austria Ferdinand Habsburg
France Charles Milesi Oreca 07 363 31.721 34 7 28 Indonesia ショーン ゲラエル
Belgium ストフェル バンドーン
United Kingdom Tom Blomqvist Oreca 07 363 0.727 35 8 65 France ジュリアン カナル
United Kingdom Will Stevens
Australia James Allen Oreca 07 362 9 laps 34 9 23 United Kingdom Paul di Resta
United Kingdom アレックス リン
United Kingdom Wayne Boyd Oreca 07 361 10 laps 33 10 34 Poland Jakub Smiechowski
Netherlands Renger van der Zande
United Kingdom アレックス ブランドル Oreca 07 360 11 laps 34 フルリザルトを見る

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