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激動のチーム初勝利を振り返る、アルピーヌF1「オコンは常に頭が冴えていた」

F1第11戦ハンガリーGPで、チームとして初優勝を遂げたアルピーヌのエグゼクティブ・ディレクター、マルチン・ブコウスキーはレースを振り返り、F1キャリア初の勝利を挙げたエステバン・オコンの冷静さを称賛した。

Esteban Ocon, Alpine F1, 1st position, celebrates on the podium

Esteban Ocon, Alpine F1, 1st position, celebrates on the podium

Andy Hone / Motorsport Images

 アルピーヌのエグゼクティブ・ディレクターのマルチン・ブコウスキーは、上位勢が混乱に巻き込まれたF1第11戦ハンガリーGPで、自身F1初優勝を遂げたエステバン・オコン(アルピーヌ)がレース中に見せた冷静さを称賛した。

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 今季チーム名とカラーリングを刷新して臨んだアルピーヌとしても、2016年に復帰した“ルノー”としても初の快挙だ。イギリス・エンストンにファクトリーを置く実働チームとしては、当時“ロータス”と呼ばれていた2013年にキミ・ライコネンが開幕戦オーストラリアGPを制して以来の勝利だった。

 アルピーヌのエグゼクティブ・ディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは、昨シーズン初優勝を挙げたピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)やセルジオ・ペレス(現レッドブル・ホンダ)のレースを引き合いに出し、今回のハンガリーGPではオコンとアルピーヌに“勝つチャンス”が訪れたと語った。

「雨が良いモノかどうかはわからなかった」と彼は言う。

「ハンガリーGPの予選で10番手に入っていれば、ポイント獲得が保証されたようなものだ。そしてもし雨がふれば、表彰台に立つ可能性もターン1でグラベルトラップにはまる可能性だってある。何人かのドライバーはそうなったね。今回、我々はそうならなかったし、エステバンはレースで勝つチャンスを掴める位置にいた。以前のレースでは我々はその様な位置にはいなかったが、今回は違った」

「チームワークも素晴らしく、文字通り一丸となって戦えた。知っての通り、ドライバーで言えば、フェルナンド(アロンソ/アルピーヌ)はポジションを守ることで我々の勝利にとても貢献してくれた。彼は長くディフェンスすればするほど、チームにとっては良いことだと分かっていた」

「正しい戦略を実行して、ピットストップも適切だったと思う。完璧だったね。ここ数年はタフで、厳しい瞬間もあったから、サーキットにいるチーム、エンストンやヴィリーといった後方にいるチームを心から誇りに思う」

「今年も序盤から決して簡単ではなかったが、我々はこの勝利を手にするためにここにいるんだ。みんなの仕事ぶりを大いに誇りに思う。今日はチームの勝利だ」

 5台がリタイアすることとなった1周目の混乱を切り抜け、予選8番手のオコンは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)に次ぐ2番手まで浮上した。当時の心境を聞かれるとブコウスキーはこう答えた。

「2台とも見る必要があるから、全てを把握するのは難しい。見ての通り、エステバンはとても良くやった。フェルナンドも問題なかった。あの混乱から少しの接触だけで逃れられたのだ」

「その後、(抜きにくい)ハンガロリンクでオコンが2番手にいることが分かって、期待できそうだと思った」

「赤旗中断になるかもしれないとも分かっていた。赤旗が提示された時は、まだ雨が降っていたが、タイヤを選び終わった時には太陽が顔を出していた。リスタート時には、コース上は急速に乾き始めていて、フォーメーションラップに出たドライバーたちは『コースは乾いている』と報告してきた」

「そしてストラテジストは、ドライタイヤに交換する必要があると言っていた。2番手につけていれば、(リスタートで)フロントロウに並べるので、その選択肢を取るべきか、難しい問題だった」

「しかし、ルイスを除いて全員が良い判断をした。ルイスがひとりでスタートを切るというのは、ちょっとシュールな感じだったよ」

「その瞬間から、そのレースは我々にとって良いものになるかもと思うようになった。でも、いちドライバーとして、ルイスはルイスだ。彼は今週最高のマシンを手にしていたし、我々の戦略ツールの全てが、彼が我々を追い越していくと伝えていた」

「そのためには何台ものマシンを抜く必要があることも、それが簡単ではないことも分かっていたが、統計的にはそうなるだろうと思っていた」

「しかし、彼は何台か抜くことはできたが、見ての通り勝てはしなかった。フェルナンドがポジションを守ってくれたことがとても役立ったね」

 今シーズン、オコンは第2戦エミリア・ロマーニャGPから4戦連続でポイントを獲得。母国フランスGPではチームと3年間という長期契約を結んだが、その後のレースでは結果が出せず、今季から復帰したアロンソに先行されるシーンが目立った。

 しかし今回のハンガリーGPでは、猛追する4度のF1世界チャンピオンであるセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)やハミルトンからのプレッシャーを感じながらも、オコンは冷静さを欠かなかったという。

「彼はとにかく頭が冴えていた。彼は完璧なレースをしたんだ」とブコウスキーは語る。

「レース中は、リフト&コーストで燃料をセーブする必要があった。息が首にかかる位ベッテルが近づいて来るのは、あまり快適とは言えないね。でも、オコンは完璧にそれをこなしていた。大きくリードしていた周では燃料をセーブして、セブ(編注:ベッテルの愛称)が近づいてきた周ではそうしなかった」

「エステバンは素晴らしい成熟度とレースの組み立てを見せてくれた。今シーズン彼はとても成長した。この勝利が彼にさらなる自信を与えることになると思うよ」

 
 

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