F1サンパウロGPのスチュワード、ハミルトン車”DRS違反”のヒアリングを13日午前に延期
F1サンパウロGPのスチュワードは、ルイス・ハミルトンのマシンのDRSの技術規定違反に関するチームに対するヒアリングを、13日午前まで延期することを発表した。
Lewis Hamilton, Mercedes W12
Andy Hone / Motorsport Images
F1サンパウロGPの予選では、メルセデスのルイス・ハミルトンが後続に大差をつける圧倒的な速さで、スプリント予選レースの”ポールポジション”を手にしたかに見えた。しかしセッション後、ハミルトンのマシンからDRSに関する技術違反が見つかり、スチュワードによる審議対象になっている。
このための聞き取りが現地時間12日(金)の19時15分から行なわれる予定だったが、”さらなる証拠”を確認するため、現地時間13日(土)の午前中まで、ヒアリングの実施を延期することを決めた。
サンパウロGPの初日に圧倒的な速さを見せたハミルトン。フリー走行1回目からQ1〜Q3まで全てのセッションでトップタイムを記録し、特に予選Q3ではタイトル争い最大のライバルであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に、0.438秒もの大差をつけた。
しかしFIAの技術代表であるジョー・バウアーはセッション後のチェックで、ハミルトンのマシンのDRSが、テクニカルレギュレーションに準拠していなかったことを発見し、その旨を発表した。
DRSが作動した時、リヤウイングのメインプレーンとフラップの間隔は、85mmを超えてはならないとFIAのF1テクニカルレギュレーションでは規定されている。しかしハミルトンのマシンのDRSは、この規定を超えて開いていたというのだ。
この件についてはサンパウロGPのスチュワードに即座に報告され、状況を確認するために、現地時間の19時15分(日本時間の13日7時15分)からメルセデスに対するヒアリングが行なわれることになった。
ただこの時間を過ぎてもなかなか審議の結果は知らされなかった。結局現地時間の22時になって、金曜日の夜には裁定が下ることはないということが明らかにされた。
FIAの広報担当者は、スチュワードが「翌朝になるまで入手することができないさらなる証拠」を待つことになったため、チームに対するヒアリングも延期されたと認めた。
スチュワードはこの判断を受け、バウアーに対して「44号車のリヤウイングアッセンブリーをマシンから取り外して管理し、封印しておく」ように求めた。
さらにその上で「テクニカルデリゲートは、44号車を夜間の保管状態にさせる作業を管理し、マシンを補完するために必要なことだけを許可する」ように指示を出している。
なお審議の結果ハミルトン車の違反が認定されれば、ハミルトンは予選結果から除外されることになり、スプリント予選レースをグリッド最後尾からスタートすることになる。ハミルトンはすでに今季5基目のエンジン(ICE)を投入したことで決勝レースでの5グリッド降格ペナルティを受けることが決まっており、もし予選結果から除外されることになれば、タイトル争いにおいてさらなる痛手を被ることになる。
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