ハミルトン、F1サンパウロGPでPU交換による5グリッド降格ペナルティ……ICE投入は今季5基目
ルイス・ハミルトン(メルセデス)はF1第19戦サンパウロGPに先立ち、パワーユニット(PU)に5基目のICE(内燃エンジン)を投入。これにより決勝では5グリッド降格ペナルティが科せられることになった。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
ブラジルはインテルラゴス・サーキットで行なわれるF1サンパウロGPに先立ち、メルセデスはルイス・ハミルトンのパワーユニット(PU)に5基目のICE(内燃エンジン)を投入した。ハミルトンは規定数を超えたPUコンポーネントの使用により、5グリッド降格のペナルティを決勝で受けることになった。
今シーズンメルセデスはICEに信頼性のトラブルを抱えており、ハミルトンのチームメイトであるバルテリ・ボッタスもイタリアGPからアメリカGPの4戦で3基ものICEを投入。同じメルセデス製PUを使うアストンマーチンやマクラーレン、ウイリアムズも無論この信頼性トラブルに悩まされている。
規定数超過1基目となる4基目をトルコGPで使用し、10グリッド降格のペナルティを受けたハミルトン。残りのシーズンを手持ちのPUで走り切ることを望んでいたものの、サンパウロで新たなICEに手を伸ばさざるを得なくなったようだ。
PUの各コンポーネントのうちICEは年間3基までとレギュレーションで規定されており、規定数を超えた場合には通常10グリッド降格のペナルティが科される。しかし2度目の超過、つまり5基目以降は5グリッド降格のペナルティに軽減される。
アメリカGPとメキシコGPで連勝を上げ、19ポイントにまで拡大されたタイトルライバルのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)との差を是が非でも埋めたいハミルトンだが、このペナルティで出鼻をくじかれた格好となる。
昨年は新型コロナウイルスの感染拡大によって開催中止となったが、その前の2019年ではフェルスタッペンがレースで圧倒。レース途中の波乱も何のその、大差で勝利を飾っている。ここ3戦ではフェルスタッペンのチームメイトであるセルジオ・ペレスも表彰台を獲得しており、前戦メキシコGPでは母国の声援受けハミルトンを終始追い回す走りを見せた。そのため、今回もレッドブル・ホンダとフェルスタッペンが強力だというのが概ねの見解だ。
ハミルトンは金曜日のフリー走行1回目ではフェルスタッペンを0.3秒上回るトップタイムを記録したものの、今週末のレッドブル・ホンダ勢との優勝争いは「限りなく厳しいモノになるだろう」と述べていた。
「彼らが前戦で見せたペースは驚異的だった」とハミルトンは木曜日に語った。
「シーズンを通して彼らは速いマシンを手にしているし、最速のマシンだ。見て分かるでしょ」
「(メキシコGPでは)僕らはできる限り手は尽くしたと思っている。今週末はマシンからさらに何か引き出せないか、全力でプッシュしていきたい」
なお、今季3度目のスプリント予選レースフォーマットが導入される今回のサンパウロGP。ハミルトンはスプリント予選レースのグリッドではなく、日曜日の決勝グリッドでこのペナルティを受けることになっている。
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