ロシアで角田に危険なブロック……FIAはマゼピンの行為を非難も“特別な懸念”はなし
FIAのF1レースディレクターであるマイケル・マシは、ニキータ・マゼピンがF1ロシアGPで再び物議を醸したものの、特別な懸念は抱いていないという。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
ハースのニキータ・マゼピンは、自身にとってのホームレースであるF1ロシアGPでもスポーツマンシップに反する行為を咎められる形となった。彼はレース中に角田裕毅(アルファタウリ)をブロックするべく危険な進路変更をしたとして、警告を意味する黒白旗を提示された。
マゼピンはこれまで、いくつかのインシデントでペナルティを科されている。ポルトガルGPでは青旗無視で5秒ペナルティ、スペインGPではランド・ノリス(マクラーレン)への妨害で3グリッド降格、オーストリアでは黄旗無視で10秒ペナルティを科された。
また彼はチームメイトのミック・シューマッハーとも度々接触またはニアミスを起こしており、イタリアGPでの接触では5秒ペナルティを言い渡された。そして上記4つのインシデントにより、マゼピンはペナルティポイントが累積で6点となっている。
FIAのF1レースディレクターであるマイケル・マシは、ロシアでマゼピンが角田対して見せた動きは「容認できるものではない」として、次のように説明した。
「彼らはターン12に向かっていた。ユウキがDRSを使ってオーバーテイクしようとした時、彼(マゼピン)はかなり遅いタイミングで動いたんだ」
「こういった行為に関しては、前々から黒白旗を提示してきた。これはスポーツマンシップに反する行為であり、決して容認できるものではない」
しかしながらマシは、マゼピンがこれまで多くの違反を積み重ねてきたにも関わらず、特別な審議は必要としないと主張した。
「彼はおそらく何度かスチュワードのところを訪れていると思う。ただ、全体を見てみると他のドライバーも同じようなことをしているし、もしかするとそれ以上かもしれない」
「何か不都合なことや懸念事項があるとは思えない」
「我々は各インシデントをそれぞれ審議する。調査する価値があるのであれば、もちろんスチュワードはそうするし、目の前にある証拠に基づいて、ペナルティの必要があるかそうでないかを判断する」
ライバルたちはマゼピンのドライビングスタイルを懸念しているのではないか? そういった指摘に対し、マシはこう答えた。
「我々は発生したインシデントに基づいて裁定を下す。特定のドライバーのドライビングスタイルについて? 私は彼らには20の異なるドライビングスタイルがあると思っている」
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