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国内外の“王座決定戦”に熱狂。番狂わせレースもランクイン|読者が選ぶベストレース2025

motorsport.com日本版で毎年実施している年末恒例の投票企画。2025年のベストレース部門では、タイトル争いが決着した最終戦や番狂わせのレースなどがランクインした。

Kakunoshin Ohta, DOCOMO TEAM DANDELION RACING

写真:: Masahide Kamio

 motorsport.com日本版では毎年、その年の様々な『ベスト〇〇』を読者投票にて決定している。ベストレース部門では、4輪・2輪、国内外を問わず様々なレースが票を集めた。

 今回は同率4位となった3つのレースを含め、計6つを紹介する。

読者が選ぶベストレース第4位タイ:F1日本GP

写真: Peter Fox / Getty Images

 近年は来場者を増やしているF1日本GPも、2025年は一層の熱気に包まれた。角田裕毅が、このレースからレッドブルに昇格することになったこともその一因である。日本人ドライバーがF1トップチームから出走するというまたとない機会を逃すまいと多くのファンが鈴鹿サーキットに詰めかけ、3日間延べ26万6000人(2009年以降最多)という観衆を集めた。

 その角田はフリー走行からトップ10圏内のタイムを記録して期待されたが、予選ではQ2敗退で15番手。決勝もグリッドポジションが足を引っ張り、入賞に届かず12位に終わったが、大観衆がその走りを固唾を呑んで見守った。

 決勝のレース展開自体は比較的単調なものとなり、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがポールポジションからマクラーレン勢を抑えて逃げ切り勝利を収めた。しかしながら、間違いなく日本のF1史に刻まれるレースとなっただろう。

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読者が選ぶベストレース第4位タイ:F1カタールGP

写真: Dom Gibbons / LAT Images via Getty Images

 大激戦となった2025年シーズンのF1タイトル争いにおいて、ターニングポイントとなったレースのひとつであるのが、最終戦アブダビGPの前に行なわれたカタールGPであった。

 ラスベガスGPでのマクラーレン勢ダブル失格により、レッドブルのフェルスタッペンはオスカー・ピアストリ、ランド・ノリスとの点差を縮めることに成功した。しかしカタールGPの予選ではマクラーレン勢がフロントロウを独占。最終戦に向けてタイトル争いに残れるかどうかも微妙な状況であった。

 ただレース序盤7周目のセーフティカーが運命を分けた。このタイミングでピットインすれば、2回のタイヤ交換義務(厳密には25周のタイヤ使用制限)のうち1回をタイムロスなく消化できるとあって、ほぼ全車がピットに飛び込んだが、マクラーレンの2台はそれでは2回目のピットストップの周回数が32周目に固定されて戦略の柔軟性が失われてしまうとして、ステイアウトを選択した。

 しかしこの判断が裏目に出た。マクラーレン2台はライバルに対してピットストップ1回分のマージンをコース上で築く必要があったが、少なくともフェルスタッペンに対してそれをすることはできなかった。結果はフェルスタッペン優勝、ピアストリ2位、ノリスは4位に終わり、3人の点差が16点以内に縮まった状態で最終戦を迎えることになった。

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読者が選ぶベストレース第4位タイ:MotoGPフランスGP 

写真: Marc Fleury

 2025年シーズンのMotoGPの中でも、雨絡みのレースとなったフランスGPは大荒れの1戦となった。

 レース開始直前に雨が強まったことで、多くのライダーがマシンを乗り換えるためピットに駆け込み、赤旗中断に。レース再開に向けては、今度はサイティングラップを終えてスリックタイヤのバイクに乗り換える判断をしたライダーも続出した。

 しかし結局はウエットレースとなり、転倒するライダー、マシンを乗り換えるライダーが相次ぐ慌ただしい展開となった。そして蓋を開けると、レインタイヤのバイクで走り続けていたLCRホンダのヨハン・ザルコがトップに。彼はスタート直後は下位集団にいて、しかも他車の転倒に巻き込まれてコースオフしていたにもかかわらずだ。

 ザルコは地元レースを制し、ドゥカティ勢の連勝を22でストップさせた。またフランス人ライダーのフランスGP制覇も、1954年以来71年ぶりの快挙であった。

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読者が選ぶベストレース第3位:F1アブダビGP

写真: Clive Rose / Getty Images

 ノリス、フェルスタッペン、ピアストリによる三つ巴のタイトル争いが決着したアブダビGPが3位にランクイン。3人以上のドライバーがチャンピオンの権利を有して最終戦に臨むのは、2010年以来15年ぶりであった。

 予選でポールポジションを獲得したのはフェルスタッペン。ノリスは2番グリッド、ピアストリは3番グリッドからスタートした。フェルスタッペンに対して12点、ピアストリに対して16点の差をつけていたポイントリーダーのノリスは、表彰台でフィニッシュすれば自力で王座を獲得できる状況だった。

 ノリスはピアストリの先行を許すも、3位の座をキープ。フェラーリのシャルル・ルクレールらから追撃を受ける場面もあったが、最終的には大きな脅威にはならなかった。優勝はフェルスタッペンだったが、3位に入ったノリスは2点差で辛くも初のワールドチャンピオンを手中に収めた。一方のフェルスタッペンは、ポイントリーダーに100点以上の差をつけられていた状態から驚異の猛追を見せたが、歴史的大逆転での5年連続王座は叶わなかった。

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読者が選ぶベストレース第2位:F1イギリスGP

写真: Andy Hone / LAT Images via Getty Images

 雨絡みで大混乱のレースとなったF1イギリスGPが2位となった。

 路面が完全に乾き切っていない中で迎えた決勝レースは、スタート直前で数台がインターミディエイトタイヤからスリックタイヤに交換するためピットインするなどいきなり混乱。その後も各車難しい路面コンディションに翻弄され、セーフティカーやバーチャルセーフティカーが立て続けに出た。

 その中で、タイヤ戦略をうまく決めたザウバーのニコ・ヒュルケンベルグが5番手までジャンプアップ。フェルスタッペンのスピンで4番手に上がると、同じくタイヤ戦略を成功させ上位に浮上していたアストンマーティンのランス・ストロールを抜いて3番手に。2010年のF1デビュー以降、一度もポディウムに上がれていなかったヒュルケンベルグが239戦目で初表彰台を手にしたという出来事は、多くの読者の記憶に残っていたようだ。

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読者が選ぶベストレース:スーパーフォーミュラ第12戦鈴鹿

 鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーフォーミュラの最終戦が、F1やMotoGPら世界選手権レースを抑えて堂々1位に。4人のドライバーによる白熱のタイトル争いが、多くの支持を集めた。

 同じ週末に3レースが開催されるフォーマットとなった鈴鹿ラウンドは、第11戦と代替開催の第10戦を終えた時点で、連覇を目指すVANTELIN TEAM TOM’Sの坪井翔、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの太田格之進、牧野任祐、そしてTEAM MUGENの岩佐歩夢の4人に王座の可能性があった。この時点でランキング4番手の岩佐だったが、ポールポジションから逃げのレースを展開し、逆転に向け有利な展開を作った。

 ただ岩佐の背後にはPONOS NAKAJIMA RACINGの佐藤蓮が迫っており、岩佐は佐藤に抜かれて2位に落ちてしまうと王者にはなれない状況。しかし岩佐はトップの座を守り切り、見事初のシリーズチャンピオンに輝いた。

 2度の王者である野尻智紀が、チームメイトである岩佐の王座をアシストするために見せた坪井に対する渾身のオーバーテイク、そして敗れた太田がチェッカー直後に見せた涙など、随所にドラマの多いレースであった。

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