F1 バーレーン・プレシーズンテスト
メルセデス、バーレーンテストに大規模アップデート投入。”超過激”な小型サイドポンツーン
メルセデスが、バーレーンテストに超小型になったサイドポンツーンを投入してきた。過去のF1でも類を見ない、超過激なデザインとなっている。
編集: 2022/03/10 8:21
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メルセデスF1が、2回目のプレシーズンテストであるバーレーンテストに、大幅アップデートを施した”ニューマシン”W13を持ち込んできた。この新しいW13は、サイドポンツーンがほとんどないに等しい、過激なデザインとなった。
F1マシンでは、マシンの左右にサイドポンツーンが存在するのが常だ。ここに衝撃吸収構造や冷却用の機器、そして排気管などを押し込んでいるのである。
本来ならば、このサイドポンツーンは無い方がいい。空力的には、邪魔になるからだ。そんな中でも後方に向けて効果的に空気を流すため、様々なデザインが考え出されている。
ただ今回メルセデスがバーレーンに持ち込んだマシンのサイドポンツーンは、バルセロナでの1回目のテストを走った時のモノと比べて、かなり小さくなっている。
元々メルセデスは、下部にアンダーカットがなく、前後に短いサイドポンツーンをW13に採用していた。これでも非常にコンパクトにまとまっていたが、今回はこのショルダー部分が削られ、さらに小さくなった。
前端上部も削られたため、本来ならばリヤビューミラーを置きたいところに、ボディワークが存在しない。そのためコクピット横に三角形のフィンが設けられ、その上にリヤビューミラーが取り付けられている。ミラーの後方には、小さなフィンが4枚取り付けられている。またこの三角形のフィンは若干後傾しているため、フロア方面に気流を流すために使われているだろう。
メルセデスがバーレーンに持ち込んだW13のサイドポンツーン
Photo by: Giorgio Piola
フィンの後端はサイドポンツーンの前端と若干被っており、その隙間でも気流をコントロールしているはずだ。
サイドポンツーンのエアインテークは、上部が狭く、下が幅広い直角三角形のような形状になった。ここから必要最低限の気流を、ボディワーク内部に引き込んでいるのだろう。
側面の低い位置には若干の膨らみが存在するが、ここに衝撃吸収構造が入れられているはず。上部にも衝撃吸収構造があるが、これが小さくなったサイドポンツーンの中に存在しているのか、あるいは前述の三角形のフィンの中に押し込められているのかは、現時点では確認できない。ただレギュレーションで示されている位置、そして原則(衝撃構造は、車体で完全に囲まれていなければならない)から考えれば、サイドポンツーンの内部に存在すると考えた方が良さそうだ。
排熱用のルーバーは、2箇所に設けられた。ひとつはサイドポンツーンの落とし込みが始まる部分、ペトロナスのロゴ前端部分である。そしてエンジンカウルにもルーバーがある。エンジンカウルにはバルセロナテストでもルーバーが開けられていたが、今回は位置が少し高くなったようだ。
バルセロナテストを走行したメルセデスW13のサイドポンツーン
Photo by: Giorgio Piola
エンジンカウルの形状も変わっていそうである。バルセロナでは、ハロの付け根付近から後方にかけてゆるく傾斜するような形になっていた。しかし今回のモノは、ハロの付け根の後が、真っ直ぐ後方に伸びている。この部分を使って、リヤウイングの方向に空気を導いているようにも感じられる。
他のチームも、今回様々なアップデートを持ち込んでいる様子。ここから3日間を走り、来週の開幕を迎えるわけだが、開幕戦でも各所が変わっているマシンが多々存在するかもしれない。
今シーズンのF1は、毎回毎回目が離せそうもない。
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